調布・神代植物公園で「小笠原諸島の自然」展-島固有の植物展示も

都立神代植物公園で「世界自然遺産 小笠原諸島の自然」展。写真は母島の「湿性高木林」。(神代植物公園サービスセンター 指定管理者(公財)東京都公園協会)

都立神代植物公園で「世界自然遺産 小笠原諸島の自然」展。写真は母島の「湿性高木林」。(神代植物公園サービスセンター 指定管理者(公財)東京都公園協会)

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)の植物会館展示室で7月10日から、「世界自然遺産 小笠原諸島の自然」が開催されている。

手前の植物が小笠原諸島の火山列島(硫黄列島)特産種「イオウノボタン」、手前から2番目は小笠原諸島の母島特産種「ハハジマノボタン」、手前から3番目は小笠原諸島の父島特産種「ムニンノボタン」。神代植物公園サービスセンター 指定管理者(公財)東京都公園協会)

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 昨年、世界自然遺産に登録された小笠原諸島は、大陸と陸続きになったことがない海洋島で、独自の進化を遂げた生き物が多く、ほかにはない特異的な生態系が見られる。父島や兄島には「乾性低木林」という背の低い林が広がり、母島には「湿性高木林」という高木の林が見られ、その土地の気候に合わせて形状を変えるなどの進化を遂げた固有の植物が成育している。

 同展では、小笠原諸島で独自に進化した動物や植物、世界自然遺産登録についての取り組みなどをパネルで紹介している。小笠原諸島の火山列島(硫黄列島)特産種のイオウノボタンや、母島特産種のハハジマノボタン、父島特産種のムニンノボタンなどの鉢植えも展示している。

 同園担当者は「珍しい小笠原諸島の固有種を見られる貴重な機会。小笠原の自然について多くの人が関心を持ち、理解を深める機会になれば」と話す。期間中の土曜と日曜(午前11時~・午後2時~)に職員が解説を行う。

 開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。今月22日まで。

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