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調布に陸前高田の中学生-自ら書いた「書」鑑賞、嘉門達夫さんら出迎え

東京アートミュージアムを訪れた陸前高田市立米崎中学生の2年生と矢野きよ実さん、歌手のアンジェラ・アキさん、タレントの嘉門達夫さんら。

東京アートミュージアムを訪れた陸前高田市立米崎中学生の2年生と矢野きよ実さん、歌手のアンジェラ・アキさん、タレントの嘉門達夫さんら。

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 東京アートミュージアム(調布市仙川町1、TEL 03-3305-8686)で開催中の書展「子どもたちの心の音-被災地 陸前高田・石巻より-」に8月29日、作品を書いた陸前高田市立米崎中学生の2年生28人が修学旅行で訪れ、同展の支援活動をしている矢野きよ実さんが、歌手のアンジェラ・アキさんやタレントの嘉門達夫さんらと共に歓迎した。

嘉門達夫さんが替え歌を披露するライブの様子

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 同展は、東日本大震災で津波被害を受けた東北の子どもたちの「書」作品約100点を展示。この日は、震災直後から支援活動をしているタレントで書家の矢野さんが、女優の秋野暢子さんと愛犬のレイチェル、歌手のアンジェラ・アキさん、嘉門達夫さん、「nobodyknows+(ノーバディノウズ)」のDJ MITSUさん、「↑THE HIGH-LOWS↓(ザ・ハイロウズ)」の大島賢治さん、元JAYWALKの中村耕一さん、デザイナーの鈴木一泰さんを呼び、共に生徒たちを出迎えた。

 それぞれが歓迎や励ましの言葉を掛け、嘉門さんは替え歌で生徒たちを楽しませ、最後に「さくら咲く」をみんなで歌った。生徒たちはお礼を述べると「坂道のうた」の合唱を披露した。阿部重人校長は「陸前高田は津波により大きな被害を受け、いわばゼロになった。しかしゼロはまちづくりのスタートであり、この生徒たちが将来を担っていくことを願っている」とあいさつした。

 自分が書いた作品「がんばっぺし」が展示されているのを見た生徒は「とてもうれしい」と喜び、ピアノを習っている女子生徒は修学旅行のしおりにアンジェラ・アキさんからサインを書いてもらった。生徒たちは、お別れに支援者からさまざまなプレゼントを贈られると、名残惜しそうに次の来訪先へ移動。矢野さんらは手を振って生徒たちの乗ったバスを見送った。

 矢野さんは「このような機会を通じて生徒や震災に遭った人たちに、人とのつながりを感じてほしい。私たちもいつまでも忘れずに心を寄せていきたい」と呼び掛けた。同館の伊藤容子さんは「東日本大震災を風化させないよう、アートの立場からも支援し続けたい」と語った。

 開館時間は11時~18時30分(入館は18時まで)。入館料は、一般=300円、高校生=200円、小中学生=100円。9月2日まで。文部科学省新庁舎での展示は8月27日~9月21日。全国を巡回予定。

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