調布・電通大が大規模再開発-学生宿舎敷地の開発事業者を公募

再開発の記者発表で、同大学のビジョンを説明する梶谷誠学長

再開発の記者発表で、同大学のビジョンを説明する梶谷誠学長

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 調布にある電気通信大学(調布市調布ヶ丘1)が、職員や学生の宿舎として利用されている小島町1丁目の敷地(10982平方メートル)を再開発する。

電気通信大学の敷地の航空写真。左下の赤い線で囲まれた地区が再開発予定地

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 「電気通信大学100周年キャンパス整備・運営事業」として募集する同事業。甲州街道と鶴川街道の交差点に位置する同敷地で、最も古い建物は1964(昭和39)年に建設。老朽化が激しく、耐震強度面の問題があることに加え、老朽建物のままでは活用率が下がり、未活用土地として国庫返還を要求される可能性もあることから、今回の再開発を決めた。

 同大は2018年に創立100周年を迎え、「『総合コミュニケーション科学』に関わる教育研究の世界的拠点を目指す」など5つの目標から成る「UECビジョン2018」を掲げている。同ビジョンにのっとり、留学生と日本人学生の交流を促す「混住型学生宿舎」(400戸程度)や研究者宿泊施設(10戸程度)、職員宿舎(40戸程度)に加え、500平方メートル程度の福利厚生施設や4000平方メートル程度の共同研究施設などの建設を計画している。既存の敷地は全てブロック塀などで囲まれているのに対し、同施設は地域市民に対して開かれた場所となるよう塀などは設置しない方針。

 開発事業者は公募型プロポーザル方式で募集。今後のスケジュールは、7月下旬に事業者募集要項を配布、2014年3月には契約を締結し、2017年3月ごろまでの完成を目指す。原則、大学から事業者へ土地を貸し付ける形で、賃料や事業収入により事業費を回収する、としている。

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