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「調布」描き続ける画家・中川平一さんが個展-50年の集大成

「調布運送」1987年・かつて旧甲州街道沿いのビルの谷間に時空を超越して存在していた

「調布運送」1987年・かつて旧甲州街道沿いのビルの谷間に時空を超越して存在していた

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 調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)2階北ギャラリーで現在、「中川平一個展~わが街調布を描いて50年~」が開催されている。

作品「布田駅にて」

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 中川さんは1939(昭和14)年、新宿生まれで、1945(昭和20)年から調布市在住。図画工作専科・美術教諭として同市内複数の小学校に転勤しながら勤務し、定年後の現在は同市立杉森小学校で少人数指導の数学講師として勤務する傍ら、約50年にわたり、失われつつある調布の民家や木立などを描き続けている。

 同展は、調布を描き続けた50年の集大成として企画。転勤するたびにその学校の周辺景色を題材に描いた作品や昨年の京王線地下化に伴い変わりつつある市の風景など新作も含めた約60点を展示する。

 中川さんの作品は淡い水彩画や細かい線画が特徴。今はなき風景など懐かしさを感じる作風が市民から好評を得ていることから、生涯学習団体「アカデミー愛とぴあ」(調布市小島町2)が毎年発行しているカレンダー「調布カレンダー」では2005年から今年まで挿絵に起用されている。

 中川さんは「私が調布を描き始めておよそ50年という節目に当たり、いつも以上に気合を入れる。ペンや水彩での細密な表現技法や作品を通じて懐かしくも美しい風景との出合いを楽しみに、どうぞお出掛けいただければ」と話す。

 開催時間は10時~16時(最終日は17時まで)。入場無料。5月25日まで。

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