調布の観光案内所が閉所-総来場者数18万人、地元情報発信の拠点に幕

「ありがとうセレモニー」に関係者や商店会会員、スタッフなどが出席し、最後に行った記念撮影

「ありがとうセレモニー」に関係者や商店会会員、スタッフなどが出席し、最後に行った記念撮影

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 調布市観光案内所「ぬくもりステーション」(調布市布田1)が10月31日、「ありがとうセレモニー」を実施し、約3年5カ月の営業に幕を閉じた。

最後の来場者となった上遠野亜佐美さん(左)と調布市観光協会会長の大久保正二さん(右)

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 同観光案内所は、2010年5月にNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」に合わせ、当初約4カ月の期間限定でオープン。地元住民や来場客から延長要望もあり、同市の観光PR強化を目的に営業期間を延長した。

 オープン当初は市内観光案内のほか、「ゲゲゲの鬼太郎」グッズや「深大寺赤駒」などの名産品を販売していたが、その後、「FC東京」や東日本大震災の復興支援のコーナーを設置。「ゲゲゲの女房」で使用した小道具で再現した水木しげるさんの仕事場や地元出身の力士「皇風(きみかぜ)」応援コーナー、同市が「映画のまち」をPRしていることから、映像上映や特撮映画「ガメラ」の着ぐるみ展示など、観光情報発信の中心的役割を担ってきた。

 2012年7月には来場者数が10万人を突破。2013年10月に開催された「東京国体」の終了を機に閉所を決断し、現在までの来場者数は18万8243人を記録した。同市在住の主婦は「初めて調布に来る友人たちに楽しんでもらおうと待ち合わせ場所としてよく利用した。楽しくお土産も買えると好評だったので、残念」と名残惜しんだ。

 同セレモニーは、地元商店会や関係者らが出席し、同所の歴史を振り返った。また、最後の来場者となった調布市在住の上遠野亜佐美さん(14)に花束と記念品が贈呈された。上遠野さんは「『ぬくもりステーション』で職場体験をしたことがあり、閉所をスタッフから連絡をもらい知った。いろいろな観光スポットを知り、たくさんの人と触れあうことができたので、楽しかった」と話した。同市観光協会の事務局である同市産業振興課の鈴木さんは「多くの来場者の皆さま、地元の方々に愛された『ぬくもりステーション』。惜しむ気持ちでいっぱいだが、今後も皆さまへの感謝の気持ち『ありがとう』をつないでいきたい」と話す。

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