東京アートミュージアム(調布市仙川町1、TEL 03-3305-8686)で1月11日から、写真家の田村彰英さんが仙川の街並みの変化を撮影した作品展「田村彰英 仙川の変遷1995~2012 街が生まれる-仙川」が開催される。
都市計画道路が作られる前(1995年撮影)の仙川の様子(左)と、安藤ストリートとして生まれ変わった通りの様子(2007年撮影)(右)
田村さんは1947(昭和22)年東京生まれ。1968(昭和43)年に東京綜合写真専門学校研究科を卒業した後、ニューヨーク近代美術館や東京国立近代美術館などで写真展を開いてきた。
田村さんが17年間にわたって、仙川駅東側の都市計画道路による街の変遷を撮影した写真集「A Newly Created Part of the City-Sengawa」の出版を記念して開く同展。開発前の武蔵野の面影を残すケヤキのある風景や、斜めに走る都道沿いに同ミュージアムを含む安藤忠雄さんが設計した建築物が並ぶ通称「安藤ストリート」などを収めた作品約20点を展示する。
初日は、13時からタカザワケンジさんが司会進行するトークショー「ぶっちゃけ:カメラ毎日/山岸章二の時代からTAM写真展までの長い道」を開催し、16時から「オープニングセレモニー」を行う。
同館館長で「安藤ストリート」に土地を所有していた伊藤さんは「17年の間にバブル景気・相続・都道事業決定・安藤忠雄さんによる一連の開発と、街にも住民の暮らしにも大きな変化があった。田村さんの長期間にわたる定点撮
影から、人間の深い英知を感じていただけたら」と話す。
開館時間は11時~18時30分(入館は18時まで)。月曜・火曜・水曜休館。入館料は、一般=500円、大学・高校生=400円、小中学生=300円。3月2日まで。