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狛江で大人向けの絵本刊行-元TBS女性記者が一人出版社設立

4月18日に刊行した大人向けの絵本「青のない国」 風木一人/作 長友啓典・松 昭教/絵

4月18日に刊行した大人向けの絵本「青のない国」 風木一人/作 長友啓典・松 昭教/絵

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 狛江の一人出版社「小さい書房」(狛江市、TEL 03-5761-4633)が4月18日、1冊目となる大人向けの絵本「青のない国」を刊行した。

「青のない国」の1ページ

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 昨年「一人出版社」を立ち上げたのは、狛江市の安永則子さん。安永さんはTBSで長く報道に携わり17年間勤めた。納得いくまで好きな仕事をしたいと思う一方、「子どもと晩ご飯は一緒に食べるような働き方をしたい」と悩んでいたころに「一人出版社」という存在を知り、「これだ」と瞬間的に思ったという。子育ての経験から大人でも読みたくなる絵本があることを知り、大人向けの絵本を中心に刊行する「小さい書房」を一人で立ち上げた。

 安永さんは、頭の中にあった作品の構想を絵本作家の風木一人さんに投げかけ、執筆を依頼。青のない国に暮らす男が、これまで見たことがない色の花を見つけることから始まる物語で、絵はグラフィックデザイナーの長友啓典さんとブックデザイナーの松昭教さんが手掛け、完成まで1年かけた。小学校高学年以上で使う漢字にはルビを振り、子どもから楽しめる絵本に仕上げている。

 「風木さんに加えて、デザイン界の重鎮・長友さんとブックデザイナーとして活躍する松さんが絵を描いてくれるとは夢にも思わなかった。無名の『小さい書房』と組むのは多分勇気のいることだったはずだが、3人とも快諾して熱く取り組んでくださった。そういう著者3人の方々を本当にかっこいいと思う」と安永さん。「自分の生き方を見つめ直す時に読んでもらえれば」という思いを、本の帯のコピー「何が大切かは、自分で決める」に託している。

 仕様はA5判64ページで、価格は1,300円(税別)。全国の書店、ネット書店で扱う。

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