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調布・神代植物公園で江戸の梅文化を伝える展示-春田久啓「韻勝園梅譜」

江戸時代の梅の研究家で育種家の春田久啓さんがまとめた「韻勝園梅譜」

江戸時代の梅の研究家で育種家の春田久啓さんがまとめた「韻勝園梅譜」

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)の植物会館展示室で現在、「梅 いまよみがえる江戸の光彩(いろどり)-神代植物公園所蔵『韻勝園梅譜』の全容-」が開催されている。

展示する「韻勝園梅譜」

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 「韻勝園梅譜」とは、江戸時代の梅の研究家で育種家の春田久啓(はるた ひさとお)が「いつでも梅を観賞し楽しめるように」との思いから1811(文化8)年、自身の梅園である「韻勝園」の梅96品種を写生し解説文を添えてまとめたもの。

 春田久啓は三河譜代の旗本で、新御番(将軍の警護)を務めながら現在の四ツ谷駅付近にあった屋敷の庭に、梅数百株を収集栽培し「韻勝園」と称していた。

 同展では、同公園が所蔵する「韻勝園梅譜」の模写帖を拡大したパネルを展示。理解しやすいよう楷書に直し現代語訳した解説文を併記する。春田が写生した梅の中で、神代植物公園で現在見られる品種を紹介するコーナーもある。また、8月2日・3日・9日・10日の各日11時と14時からは職員による展示解説を行う。

 広報担当者は「制作してから長い年月が経過したとは思えないほど鮮明で精密な描画の美しさに触れ、多くの人に江戸園芸文化の奥深さを感じていただけたら」と話す。

 開催時間は9時30分~16時30分(最終入園は16時)。月曜休園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。8月10日まで。

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