調布市仙川にある東京アートミュージアム（調布市仙川町1）で8月31日、「真夏の夜の歌〈きけわだつみのこえ〉共生と平和を希（ねが）って」のトーク＆コンサートが開催される。

　同イベントは、芸術財団「プラザ・ファウンデーション」がアムステルダム・アンネ・フランク・ハウスとの国際コラボレーション開始を記念して行う連続企画。今回は、半世紀以上にわたって貴重な戦没学生の手記「きけわだつみのこえ」を守ってきた「わだつみ会」から理事長の高橋武智氏を招き、アンネ・フランク・ハウスのヤネリック・ドゥッベルマン氏（予定）と同財団理事長の小中陽太郎とのクロストークを行う。コンサートではヨハン・セバスチャン・バッハの「無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番」、伊東乾氏の「囁（ささや）きの国境」（2014）、「夜の旅」（初演）などを演奏する。

　併せて、「〈わだつみ〉返歌プロジェクト」を長期的に行う。手記「きけわだつみのこえ」のタイトルの元になった藤谷多喜雄氏の短歌「なげけるか　いかれるか　はたもだせるか　きけはてしなき　わだつみのこえ」への返歌（返事となる歌）を募集する。発句（俳句の五七五）や和歌（五七五七七）を専用サイトで募集し、選考作品の演奏準備をして継続的に発表していく予定。

　開演時間は19時～。料金は2,500円（全席自由）。問い合わせ先はプラザ・ファウンデーション（TEL 03-3308-8800）。チケットの販売はミュージアムショップTAM（仙川町1、TEL 03-3300-2568）または専用サイトで行う。