調布で11月1日から、店主が講師となってセミナーを行う「まちゼミ」が開催される。

　今年1月に初めて開催され、受付開始当日に定員が埋まった講座もあるなど好評だったため、再度、実施されることになった同企画。2003年に愛知県岡崎市で行われたのが始まりで、商店街の新しい振興策として注目され、現在では日本全国で開催されている。店内でセミナーを行うことで、店の存在や特徴を知ってもらうだけでなく、店主やスタッフとコミュニケーションをとることができ、ファンづくりにつながることが特徴。「売り込み禁止」など、店と客との信頼関係を構築するためのルールなどもあり、受講者も安心して参加できる仕組みとなっている。

　今回は前回の28講座から大幅に増え、42講座が開講。主に、調布駅から国領駅の間にある店舗がセミナーを行う。「お茶の田中園」では「玉露を淹（い）れてみよう」と題し、煎茶との味や香りの比較も行う。また、ダイニングバーの「スタボン」では「初心者向け芋焼酎入門」を、カフェ＆キッチン「ムカイ」では健康増進のための辛い料理の講座を行う。そのほか、おいしいコーヒーの入れ方や、和菓子と日本行事、リフレクソロジー、ボクササイズ、パソコンの分解、相続、遺言、ラッピング、デジカメ入門など、多種多様な内容が用意されている。

　前回に続き「豆腐作り」をメーンにした講座を行う「リカー＆フーズ　やまぐち」の山口ひろみさんは、「前回は応募が殺到し、定員8人を急きょ13人に増やしたが、それでも10人以上の方をお断りしてしまった。参加者の8割程度が当店を全く知らなかった方で、それから常連になってくださった方もいて、とてもうれしい。今回は究極の湯豆腐の作り方や大豆で作った肉風味の空揚げなどのセミナーをする。早めに申し込んでいただければ」と話す。

　開催期間は11月1日～30日。受講希望者は10月24日から各店で受け付ける。受講無料だが、材料費が必要な講座もある。問い合わせは調布市産業振興課（TEL 042-481-7539）まで。