京王電鉄は1月19日、京王線地下化による線路跡地にシネマコンプレックスを誘致することを正式に発表した。
誘致する場所はC敷地と呼ばれる、東山病院の北西に隣接するエリア。約6200平方メートルの敷地に地上5階地下1階の商業施設の建設が予定されているところ。
シネコンを出店するのはイオンエンターテイメント。2013年7月にワーナー・マイカルとイオンシネマズが統合して設立された同社は、調布市近隣では多摩センターや新百合ヶ丘などで映画館を運営している。
調布市はかって「東洋のハリウッド」と言われ、現在でも「角川大映スタジオ」「日活調布撮影所」など、30を越える映画・映像企業が集まっている。同市では、こうした映画・映像関連の資源を生かし、「映画のまち 調布」をキーワードにさまざまなイベントを行い地域の活性化を図ってきた。しかし、2011年9月に調布パルコ内の「パルコ調布キネマ」が23年間の営業を終えた後は、同市に映画館が無い状態が続いていた。
シネコン誘致の発表を受け、調布市産業振興課の担当者は「映画館は調布市民待望の施設。市内映画・映像関連企業とも連携して、調布ならではのシネコンになるようイオンさんと協議できれば。それにより、『映画のまち 調布』のさらなる推進につながるよう期待したい」と話す。
シネコンは11スクリーン、約2100席の予定で、同市商工会によると多摩地域最大規模。開業は、他の2敷地に建設される商業施設と合わせて2017年度の開業を計画している。