東日本大震災から4年を迎える3月11日、調布駅南口広場で「東日本大震災慰霊祭2015『あの日を忘れない。』」が開催される。
いまだ23万人の被災者が避難生活を送る中、「犠牲者に明かりをささげ追悼すること、現在の東北を知ること、そして心を重ねることを通して、このつながりが未来へ向かって受け継がれていくこと」を願って開く同慰霊祭。今年は「つなぐ、つづける、2015」をテーマに、献灯や復興支援活動展示、物産販売のほか、市内の団体が継続的な支援活動を行えるためのファンド(資金調達)の設立も行う。
当日は追悼の意を込めた献灯台を用意し、東日本大震災発生時間に調布市仏教会による読経とカトリック・サレジオ調布教会による聖歌合唱も行う。今年は1995年の阪神淡路大震災から20年を迎えた年でもあることから、実行委員のメンバーには当時の様子やボランティアの体験なども紹介する予定。
また、本年度は調布管工土木事業協同組合の協力で、例年設置している献灯台を継続して使用できるよう、工事で使用されるパイプを切断した献灯の土台を使用。昨年までは撤収が19時だった点灯時間を21時まで延長し、さらに献灯台を翌朝まで設置し、翌早朝に撤収するなど、より多くの市民が目にすることができるよう企画した。
実行委員長の横山泰治さんは「東日本大震災慰霊祭で失われたものの大きさと、東北の皆さんの今までの頑張り、そして、協力者の方々の今までの支えが今年の開催の原動力となっている。未来を担う人たちの生活と活動への応援の気持ちも込めて、一緒に明かりをともし、あの日と今の東北に思いをはせてもらえれば」と参加を呼び掛ける。
開催時間は、献灯・慰霊祭=13時46分~18時46分、展示・物産販売=13時~17時。