神代植物公園で「春の花」見ごろ-日本唯一のツバキ品種も

地元である宮崎県以外では同園でしか見られない貴重な「湯の宮座論梅」

地元である宮崎県以外では同園でしか見られない貴重な「湯の宮座論梅」

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で現在、見ごろを迎えたさまざまな春の花が来訪者の目を楽しませている。

神代植物公園で見いだされた品種のツバキ「神代都鳥」はここでしか見られない

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 約70種180本のウメの木がある同園の「うめ園」では、紅白に色づいたウメの花が見ごろの最盛期を迎えている。3月22日には、同園長が園内の見どころを案内するガイドツアー(11時~)、園芸係職員によるガイドツアー(14時~)を開く。定員は各先着30人。

 「つばき・さざんか園」では、園内で発見され、日本でここでしか見られないというツバキ「神代都鳥(じんだいみやこどり)」も。同品種は江戸ツバキの名花「都鳥」に似ているが、実際の都鳥の花弁が白色なのに対し「神代都鳥」は淡紅色という。

 同29日は、日本ツバキ協会江戸椿研究会委員による「つばき・さざんか園見学」(10時30分~)、講演会「斑入り葉椿・変わり葉椿の世界」(13時30分~)を行い、江戸時代の文献に見られる葉の芸を楽しむツバキについて解説する。定員は各先着50人。

 植物会館展示室では、3月22日まで「おしば美術展」、同24日~29日は「つばき展」、31日~4月5日は「すみれ展」を開く。

 同園広報担当者は「九州宮崎県に原木がある『湯の宮座論梅(ゆのみやざろんばい)』は神武天皇ゆかりのウメ。『高岡の月知梅(たかおかのげっちばい)』は、薩摩藩主の島津光久が命名したといわれるウメの名花。いずれも、当園と地元宮崎県以外では見ることができない貴重な品種なので、ぜひ多くの来園者に見てもらいたい」と呼び掛ける。

 開園時間は9時30分~17時(最終入園は16時)。月曜休園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。大温室は増築・改修工事に伴い平成28年春まで休館。

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