元大リーグ投手で今春から早稲田大学大学院スポーツ科学研究科トップスポーツマネジメントコースに通う桑田真澄さんが5月31日、同級生の江口晃生競艇選手が出走する多摩川競艇場(府中市是政4)を研究視察した。
桑田さんが学ぶコースは、現役競艇選手・江口さんのほか元ハンドボール日本代表選手・東俊介さんや衆議院議員・中山泰秀さんなど各界のスポーツ選手と実務経験者が在籍し、スポーツ産業学の諸理論を学んでいる。互いの職場を体験する校外学習の一環として、日本生まれのプロスポーツである競艇の運営現場や選手の仕事内容を受講生11人で視察した。
桑田さんは「初めて競艇を間近で見て、どきどきして鳥肌が立った。この春から念願の学生になり、改めてスポーツにおける勝負の難しさと素晴らしさを実感している。江口選手と同じゼミ仲間になれた縁に感謝し、彼のレースに懸ける熱い魂に感動した」と話した。
同校の平田竹男教授には「受講生たちは、スポーツには運営や選手など現場の面白さがあることを学んだ。さらに今回は、結果を予想し賭けて喜んだり悲しんだりすることもスポーツの一つだとわかった。桑田君はしっかりその勝負にも勝ったようだ」と打ち明ける。
桑田さんは、江口選手の舟券以外に自分の米国時代ニックネーム「Nico」にちなんだ「2」「5」の舟券も買い見事に的中させた。「ギャンブルはしたことがなかったが、決まったルールに従って予想し、自分の予算の中で買う楽しさも感じた。いい勉強になりました」とレース観戦を振り返った。