調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)で現在、「水木しげるの戦争と新聞報道展」が開催されている。
水木しげるさんが自身の戦争体験を元に描いた漫画「総員玉砕せよ!」や「ラバウル戦記」などの作品のほか、当時の新聞報道の数々を展示
同展は調布市制施行60周年、調布市平和祈念事業の一環として、終戦70年を迎えた節目に同市名誉市民である漫画家の水木しげるさんが体験した戦争を通して平和を見つめ直す機会になればと企画した。
水木さんは太平洋戦争時に南方のニューブリテン島ラバウルに出征し、爆撃を受けて左腕を失った。同展では、水木さんが自身の戦争体験を元に描いた漫画「総員玉砕せよ!」や「ラバウル戦記」などの作品のほか、当時の新聞報道の数々を展示する。
主催する同市文化・コミュニティ振興財団の河合理美さんは「戦時中の新聞は言論統制が厳しく、当時は報道できなかった最前線の兵士の姿を、本展で展示する水木さんの作品を通して知ってもらいたい」と話す。
開催時間は10時~18時。8月24日・25日休館。入場無料。9月13日まで。