東京都立府中けやきの森学園(府中市朝日町3)の卒業生・高橋里菜さんのデザインが今年5月、イタリアのプロサッカークラブ「インテルナツィオナーレミラノ」(略称インテル)が運営するサッカースクール「インテルアカデミージャパン」の公式Tシャツデザインに選ばれた。現在、製品化され、販売されている。
高橋里菜さんがデザインした「インテルアカデミージャパン」の公式Tシャツ
高橋さんは同校の肢体不自由教育部門高等部を2013年に卒業。在学中は、入部していたハンドサッカー部の応援団旗やキャラクター制作などを任されるなど美術に力を注ぎ、第一志望の東京工学院グラフィックデザイン科に入学。コンピューターグラフィックを利用したデザインやロゴなどを学び、2年生となった本年度は成績優秀者として特待生となっている。
インテルアカデミージャパンからロゴマークの変更に伴い、4~6歳対象の「Bambiniクラス」用Tシャツの新しいデザイン開発の依頼が東京工学院にあり高橋さんも挑戦。今年4月、ミラノから来日したテクニカルディレクター・マルコ・モンティさんや幹部を前に高橋さん自らプレゼンテーションも行い、デザインコンペで最優秀賞を受賞した。
高橋さんの東京工学院入学をきっかけに、けやきの森学園では昨年から東京工学院に連携を依頼し、学生たちが作業学習で使うデザインを同校に提供。製品化して文化祭での販売を進めているという。
同校の山口真佐子校長は「得意とする分野で努力し、能力を最大限に発揮して見事最優秀に輝いたことは素晴らしい。夢をはせ、大いに羽ばたき、これからも後輩を励ましてほしい」と話す。