調布で当選総額1億円のスクラッチカード 100万枚配布

当選総額1億円、100万枚のスクラッチカード

当選総額1億円、100万枚のスクラッチカード

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 調布市と調布市商工会が地域消費喚起および消費者還元施策として11月1日から、当選総額1億円、100万枚のスクラッチカードを配布する。

参加店が掲載された「ガイドブック」やスクラッチカードなど

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 同カードは同事業に参加した1000店以上の店で500円以上の買い物やサービスを受けた人に進呈、300円または100円の金券が当たるもの。当選確率は80パーセント。

 調布市に支給された地方創生交付金は1億円。同交付金は人口など、いくつかの数値をもとに金額が計算され、同交付金を活用し、全国のほとんどの自治体では1万円支払うと、2,000円分上乗せされた1万2,000円分の商品券を購入できるような方式の「プレミアム付き商品券」を販売した。

 一方、調布市では2009年にプレミアム付き商品券事業を、2011年と2012年にはスクラッチカード事業をそれぞれ実施。その結果、プレミアム付き商品券ではおよそ50パーセントが大型店で利用されるのに対し、スクラッチカードでは大型店での利用は20パーセント、中小規模事業者での利用が80パーセントだったことから、大型店に利用が集中しないように、スクラッチカード事業を選んだ。さらに、商品券事業では、一部の人しか購入できず同事業のメリットを受けられないことや早期買い占め、転売目的での購入なども回避でき、より多くの人に還元できる可能性が高いこともスクラッチカードを選んだ理由だという。

 同事業では個人中小商店の認知度向上も目的としている。利用者のターゲットを女性、特に家庭で財布のひもを握っていて、個人中小商店との接点が比較的少ないと思われる30代から40代の女性を想定し、同市で情報発信事業をするNPOや子育て団体支援をするNPOの運営者で広報チームを組織し、女性向けのデザインでポスターやカードなどのデザインを統一して展開する。

 全戸配布する、同事業の参加店が掲載された「ガイドブック」の取材には、同市の主婦などをライターに起用。取材を通して、今まで知らなかった個人店などとの交流が生まれ、口コミにもつながるなどの効果も既に出てきているという。

 カードの再利用として、ハズレ券を複数集めると割引などが受けられる「ハズレ券サービス」を実施する参加店も募集し、200店以上が参加。同時に「子ども連れサービス店」も募集、こちらも150店以上が手を挙げ、地域商店の利用を促すよう工夫する。

 実施期間は11月1日~12月31日。住所と電話番号を公開できることを条件として、カードの在庫がなくなるまで、参加店の募集は11月以降も受け付ける。

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