とんかつ好きの調布市民なら知らない人はいないと言われる名店「調布かつ元」(布田1)が12月23日、再オープンする。
「調布かつ元」の再開を決めた店長・本橋さんと弟子の2人。店舗入り口で
土地区画整理のため、35年営業を続けた布田駅前を離れ国領の住宅街に移転したのが2012年7月。その地で2年7カ月営業したが、体力的な理由もあり惜しまれつつも今年2月に閉店。その後、店主の本橋さんは飲食店の揚げ物担当などしていたが、同地で再度、店を開くこととなった。
店舗面積は14坪、テーブル席=10席、カウンター席=10席の計20席で、今までの布田や国領の店舗の席数の倍。以前は、調理をほぼ全て本橋さん一人が担っていたが、同店では本橋さんに教えを請う弟子が2人いる。再開を望む常連からの数多くの声に加え、弟子ができたことが、再度営業を始めるきっかけになったという。弟子の一人の上原さんは元ボクサー。ボクシングは本橋さんが茨城から上京した時に目指した夢だ。
メニューは以前と変わらず、「ロースかつ定食(120グラム)」(1,400円)、「ヒレかつ定食(150グラム)」(1,900円)「特選ロースかつ定食(200グラム)」(1,900円)などのほか、2つの身を1つにして揚げる名物の「カキフライ」(1,600円)も健在。布田店時代の「串かつ定食」(1,700円)も復活した。ランチタイムは通常メニューも注文できるが、専用メニューとして「ロースかつ定食」「ミックスフライ定食」「焼肉丼」(各1,000円)を用意する。
本橋さんは「68歳という年齢もあり、店を再開するつもりはなかったが、『かつ元』の味を引き継ぎたいという弟子にほだされて開店した。うちの味を継承できることになり本当にうれしい。今までの努力が無駄にならないように頑張っていきたい」と話す。
営業時間は、11時30分~15時、17時~21時。水曜定休。今年の年内の営業は31日のお昼まで。来年は1月5日から。