調布で桐朋学園大の学生が「9.11テロ」題材の作品 日本初上演

ライヒ作品を演奏した過去の様子。今回も字幕付きで公演を行う

ライヒ作品を演奏した過去の様子。今回も字幕付きで公演を行う

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 調布市文化会館たづくり「くすのきホール」(調布市小島町2)で6月2日、桐朋学園大学の学生による音楽団体「MECP」が9.11テロを題材とする公演「WTC 9/11」を行う。

6月2日に公演する「Music Explorer Ensemble Concert #21 SP」

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 「地域の音楽環境をつくる」「学生による自由な演奏会を行う」「東日本大震災の被災地支援」を目的に活動する「MECP」は、2013年に当時桐朋女子高校音楽科3年生だった生徒有志が立ち上げ、東北被災地への音楽交流や音楽教育支援活動、親子コンサート、地域イベントや施設での演奏やワークショップなどを行っている。

 当日は、アメリカの作曲家・スティーブ・ライヒさんの作品「WTC 9/11」を日本で初めて公演する。9.11テロ発生時の消防局員の悲痛な叫びや鳴り響くサイレン、航空司令部の混乱、目撃者の証言、犠牲者のそばで祈り続けた女性たちの声を録音した実際の音声を再生しながら生の弦楽四重奏をかぶせて演奏する。言葉と音がつながり、強烈な恐怖が迫る作品という。

 同団体代表の高見秀太朗さんは「活動も4年目となり、私たちから音楽を通じて何か社会に対するメッセージを発信できればと今回は特別なプログラムを組んだ。世界で毎日のように起きるテロ、その現実を音とともに突きつける衝撃的な作品を一人でも多くの方に体験していただければ。音大生だからこそ発信できる、現代への大きなメッセージだと感じている」と話す。

 同公演は「Music Explorer Ensemble Concert #21 SP」と銘打ち、「クラリネット大合奏」や「男6人のアンサンブル」、桐朋伝統の「チャイコフスキー:弦楽セレナーデ」などの演奏も行う予定。

 開催時間は18時30分~。チケット料金は500円。チケット申し込みはMECP(mecp.info@gmail.com)まで。

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