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調布で独自の手法で描く風景画の展覧会 ワークショップで作品制作も

阿部未奈子展-記憶のなかの風景-

阿部未奈子展-記憶のなかの風景-

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 調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)で現在、「阿部未奈子展-記憶のなかの風景-」が開催されている。

公共施設で初めて開催する阿部未奈子さんの展覧会

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調布市文化・コミュニティ振興財団が主催し、東京を中心に個展を開き海外でも活動する画家・阿部未奈子さんの作品を紹介する同展。一貫して山や森などの風景を描いた阿部さんの作品は抽象的な作風でありながら、どこか懐かしさを感じさせる独自の表現がある。絵筆を使わず、マスキングテープでガードした上にローラーで色彩をのせる作業を何度も繰り返すことで奥行きを描き出すのが特徴。その同じ動作を丹念に繰り返す日本工芸のような職人技は海外でも評価され、ドイツ、スペイン、香港など世界各国のコレクターに支持されている。

 同展は、阿部さんによる公共施設で初めての展覧会。約10年間の画家活動で描いた作品と共に未公開の新作を展示する。29日には同館11階で、ちぎり絵の手法で抽象化させた風景画を制作するワークショップ「記憶のなかの風景」を開催。同日13時からは展示室で、無料のギャラリートークも行う。

 阿部さんは「生きている私たちを包囲するのは、細部ではなく大きな空気の流れのように思う。私は風景をただ再現するのではなく、生きていると実感させる風の匂いや流れ、色彩の全てから自分という存在を確かめるために絵を描いている。今回の展覧会では新作と過去の作品も併せてご覧いただければ」とコメントする。

 開催時間は10時~18時。入場無料。10月24日・25日休館。11月6日まで。ワークショップは参加費500円。要事前申し込み。

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