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調布でプログラミング体験イベント盛況 参加者増加も人手不足が課題

熱心にパソコンを操作する、「CoderDojo」調布に参加した子どもたち

熱心にパソコンを操作する、「CoderDojo」調布に参加した子どもたち

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 調布国領の市民プラザあくろすで7月2日、親子対象のプログラミング体験イベント「第10回CoderDojo (こーだーどうじょう)調布 親子交流会」が開催され、昨今のプログラミング教室ブームの中、定員100人の会場がほぼ満員になる活況を呈した。

「CoderDojo」調布は定員100人の会場がほぼ埋まるほどの人気ぶり

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 「CoderDojo」は子どもを対象にしたプログラミング教室で、ホームページによると2011年にアイルランドで始まり、世界69カ国、1200の道場が開かれ、日本では全国で88以上の道場が運営されている。参加者やその保護者から料金を徴収せず、持っている知識を自由に、誰でも共有できるようにし、性別、人種、性的指向、信念、宗教、能力に関係なく、ボランティアや子どもたちを歓迎することを、すべての道場のルールとしている。

 「CoderDojo 調布」は、国領在住でスマホを使って街を巡るクイズラリーアプリを開発する企業「まちクエスト」の社長・石原淳也さんが中心となり、2016年9月に第1回を開催。ブロックを並べていくことで、ゲームやアニメーションを簡単に作ることができるScratch(スクラッチ)をはじめ、さまざまなプログラミング言語を使って、作品を作る楽しさを見つけられるよう「なるべく教えない」をモットーに毎月1回程度開催している。通常は30人規模の部屋で子どものみを対象に実施しているが、今回は親子を対象に、3倍以上の広さの会場で開催したところ、告知から2週間でほぼ満員となった。

 今回Scratchを体験した子どもたちからは「ホームページで自分の作品を掲載できたり、他の人のコードを確認できたりするのが楽しい」といった感想が多く寄せられた。一緒に参加した保護者からは「将来的に必要だと感じている」「親ではフォローしきれなくなった」「子どものペースで進められる」などの理由が、参加のきっかけとして聞かれる。

 人気の同道場だが、現在の課題はメンターと呼ばれる相談者が不足していること。今回も他地域の道場から3人に手伝ってもらい、何とか開催にこぎ着けたという。「メンターは答えを教える必要はなく、相談に乗ったり、一緒に調べたりすることが役割。子どもと対話ができて、プログラミングを一緒に学ぼうという姿勢があればよく、プログラミングの知識が必要というわけではない」と石原さん。「活動の様子を写真やブログで伝えたり、会場や機材を手配したりするなど活動を支える業務があるので、興味を持って手伝っていただける方はITのスキルあるなしに関わらず歓迎している」とも。

 次回は7月30日の開催を予定している。

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