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調布「牛たん処 い志井」本店がリニューアル 1年超の営業に笑顔の常連客

常連客に愛された看板メニュー「牛たん炭火焼き」(1,300円)と「ゆでたん」(1,200円)

常連客に愛された看板メニュー「牛たん炭火焼き」(1,300円)と「ゆでたん」(1,200円)

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 調布駅東口近くにある牛タン料理専門店「牛たん処 い志井本店」(調布市布田2、TEL 042-484-3738)が8月29日にリニューアルオープンし、1年3カ月ふりに営業を再開した。

活気ある中央のオープンキッチンはライブ感を演出

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 同店は、「タンシチュー」がまだ珍しかった28年前、店主の本多克臣さんが開業した牛たん料理の専門店。手を掛けた牛タン料理を地道に提供し続け、評判は口コミで広がり、週末は行列のできる人気店となった。駅前開発による区画整理のため、歴史と思い出の詰まった店を取り壊して1年3カ月、30年近く通うなじみ客らが心待ちにしていたリニューアルオープンとなった。

 リニューアルへのこだわりは、レンガ調だった元の建物の雰囲気を残したいと、旧満州国で使われていた古いレンガを中国から取り寄せ、レンガ造りの店を再現。28年の歴史が刻まれた木の看板も再利用した。店内には旧店舗の写真を飾るなど、昔をしのぶ常連客にとって思い出の詰まった居心地の良い空間作りをする一方、オープンキッチンと大きな窓を取り入れ、ガラス張りにするなど大胆なスタイルにリニューアルした。店舗面積は25坪で、オープンキッチンをぐるりと囲んだカウンター席、小上がり席、ソファ席など、合わせて48席を用意する。

 本多さんは「なじみのお客さまに愛されるのと同時に、新しい客層も呼び込んで、若い世代にまた長年愛される店をつくりたかった」と話す。「『仲町通り』に立つ灯台のように明かりをともし、新しい風を吹かせて、この通りを盛り上げながら地域の活性化に貢献できれば」とも。

 看板メニューは変わらず、「牛たんの炭火焼き」(1,300円)やじっくり煮込んだ「ゆでたん」(1,200円)など、オーソドックスなたん料理。そのほか、オリジナルの牛タン料理では、自家製「牛たんのソーセージ」(850円)、「牛たんの味噌(みそ)漬け」(550円)、「牛たんのしゅうまい(2個)」(500円)などがメニューに並ぶ。料理によって使う「タン」の部位を変え、タンのおいしさを引き出す工夫を凝らしているという。

 店長を務める2代目の本多弘昌さんは「長年親しまれ愛されてきた本店の雰囲気や良さを残しつつ、新しいことにも挑戦して、この通りを盛り上げていきたい。今までの常連さまを大切に、リニューアルしたことで新しいお客さまも取り込んで、調布の皆さんに愛される店にしていきたい」と話す。

 営業時間は17時~23時。月曜定休。

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