仙川の「カフェ&ギャラリー niwa-coya」(調布市若葉町1、TEL 03-5315-2848)で8月25日から、作陶展「鴨工房展」が開催されている。
陶器の産地として有名な茨城県笠間市で活動する作家夫妻で、同ギャラリーでの個展は3回目。素朴でシンプルな形の皿や茶わんが特徴で、使い込むほどに味わいが出る作品や「いっちん」と呼ばれる道具で小皿や花器に伝統的な技法で施した繊細なデザインが特徴。土と釉薬(ゆうやく)の関係により微妙な色合いに仕上がったツートンカラーのカップなど、パステル調の明るい色合いの作品もある。
徐々に同店でのファンも増えた。夫妻は「二人でゆっくり作っているので、買ってくれた人もゆっくりとした時間を感じながら長く愛用してくれるとうれしい」と話す。二人共作の「壁掛けタイプの一輪挿し」や「はし置き」など購入しやすい小物も販売している。
同店オーナーは「鴨工房の作品は二人の人柄がそのまま表れた穏やかな作風でありながら、個性がしっかり伝わって一品一品に愛着がわく。当店のランチ『玄米ご膳』でも同工房の器を多く使っている」という。「手作りで温もりのある陶器は毎日の生活を豊かにしてくれるので、まず一つお気に入りの作品を見つけて使ったり飾ったりしてほしい」とも。
営業時間は11時~18時。月曜定休。同展は9月13日まで(食事なしで作品の見学・購入も可)。12日・13日は作家在廊。