調布で能の学校・見本市 能楽師の解説・実演や装束体験、照明駆使し幻想的に

「能の学校・見本市」

「能の学校・見本市」

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 調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)で2月12日、「能の学校・見本市」が開催される。

3月21日に開催される御燈能(みあかしのう)「土蜘蛛」

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 同公演は、調布市文化・コミュニティ振興財団が、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の文化プログラムを契機に調布ならではの特色ある芸術・文化・コミュニティの振興を推進する事業の一環として実施。

 ユネスコの無形文化遺産にも登録された日本を代表する古典芸能である能楽を取り上げ、その世界観や技法、音楽性などについての解説および楽器や装束・能面の着付け体験を行うほか、舞ばやし「鶴亀」の実演や深大寺で毎年夏に開催する「深大寺こども薪能」に出演している子どもたちの発表など、「見本市」をイメージした多彩な内容のプログラムを用意。出演者は、観世流シテ方で重要無形文化財総合指定保持者の山中迓晶(がしょう)さん、森田流笛方の栗林祐輔さん、大倉流小鼓方の田邊恭資さん、大倉流大鼓方の大倉慶乃助さん、観世流太鼓方の澤田晃良さん。

 さらに、関連公演として、3月21日には、同館くすのきホールで御燈能(みあかしのう)「土蜘蛛」を開催。御燈能とは能の幽玄な世界観に照明を駆使して幻想的な舞台を創り上げる新しい試みで、同公演では同ホールの設備を生かして既存の能舞台では表現できない光と闇を描く。出演者は、山中さんや舘田善博さん、重要無形文化財総合指定保持者の松木千俊さんなどのほか、人間国宝の梅若玄祥さんが特別出演し仕舞(略式演舞)を披露する。

 担当者の白勢さんは「調布では1989年から深大寺で『薪能』が、2010年からは能楽の普及と育成を目的に『深大寺こども薪能』が開催されている。『見本市』は能楽入門として体験参加型公演。『御燈能』は、照明効果を取り入れ、新しい舞台芸能を観るような気軽さで鑑賞してほしい。調布ゆかりの歴史ある伝統文化をより多くの方に紹介できたら」と話す。

 「能の学校・見本市」の開演時間は、昼の部=13時30分~、夜の部=16時30分~。料金は、一般=2,000円、高校生=1,000円、ぱれっと倶楽部会員=1,800円。全席自由。「土蜘蛛」の開演時間は14時~。料金は、一般=3,900円(22歳以下は1,900円)、ぱれっと倶楽部会員=3,500円。全席自由。

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