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調布市立第三小学校が開校70周年 学校と地域で作る一大祝典

左から辻久恵校長、増岡広視実行委員長、亀田親子副校長と三小ケヤッキー

左から辻久恵校長、増岡広視実行委員長、亀田親子副校長と三小ケヤッキー

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 調布市立第三小学校開校70周年記念式典が11月16日、同校体育館(調布市上石原2)で開かれる。

式典を控え飾り付けられた体育館。前身である「上石原分教場」で教鞭を執った女性教師「中村やす先生」の名前が入った紫幕も

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 同校は1948(昭和23)年7月1日、「東京都北多摩郡調布町立調布第三小学校」として開校。1959(昭和34)年の石原小(富士見町1)、1975(昭和50)年の飛田給小(飛田給3)の分離開校を経て、現在の学区域となった。現在、18クラス577人が在籍し、これまでの卒業生は7990人を数える。

 市内の公立小中学校で行う10年に1度の周年行事は、周年を迎える各学校で創意工夫される。同校では、地域関係者の協力の下、年表を刷新し三小の歴史をひもとく展示を企画したほか、70周年の記念マスコット案を児童から募った。児童のアイデアを生かし誕生したマスコット「三小ケヤッキー」は、同校のシンボルであるケヤキの妖精で、学校行事に参加するほか、時折、教室に登場するなどして、児童らを楽しませている。

 式典に先立ち、10月には記念イベントや講演会を開催。イベントは、NHK「ピタゴラスイッチ」などで活躍する「栗コーダーカルテット」を公演に招き、コンサートの最後は、カルテットの演奏に合わせて児童らが校歌を大合唱した。「体育館に響き渡る子どもたちの歌声に目頭が熱くなった」と、亀田親子(ちかこ)副校長は話す。

 式典は、本日14時30分から行われる。6年生児童107人と教職員のほか、来賓やPTAなど約230人が参列を予定。式典後は、記念植樹や祝賀会を行う。

 第18代辻久恵校長は「戦後の混乱期にセメントやガラスなどが不足する中、地域の方々の努力で開校した三小の歴史、開校と同時にPTAが発足するなど、同校は地域の皆さまの思いを受け継いで今に至っている。地域や保護者の方が主催する行事も多く、子どもたちはとても素直に育っていると感じる。学校と地域が一つになって周年が行われることは大きな喜びで、地域と周年関係者の皆さまに心から感謝している」と話す。

 30期生・旧PTA会長で、70周年記念事業実行委員長の増岡広視さんは「自分が卒業し、息子が昨年卒業した三小には大変お世話になったので、地元の人間として少しでもお役に立てればとの思いからこの大役を引き受けた。実行委員長という重責につぶされそうになったが、いろいろな方に助けられこの日を迎えることができてうれしい。コンサートでの子どもたちの笑顔と、三小ファミリーになった『三小ケヤッキー』の存在は、本当に良い思い出になった」と話す。

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