10月27日夜、調布市の味の素スタジアム付近で月と木星の接近が見られた。
この日の月は前日に「上弦の月」を過ぎたばかりの半月で、18時ごろ月の南約3度に木星も近づき二つの天体が美しく並んだ。
調布市は台風一過で昼間よく晴れたが、宵から雲が増え、時折月や木星を隠すこともあった。味の素スタジアムの近くを通りかかった主婦は「夕方に月の近くに明るい星があると思ったが、木星だと聞いて納得した。二つともとてもきれい」としばらく眺めていた。
明日10月30日は旧暦9月13日で、「中秋の名月」の約1カ月後に十三夜を眺める「後の月」。風習では、「中秋の名月」だけを見「後の月」を見ないのは「片見月(かたみづき)」と言って良くないことだとされる。
明日は17時前に太陽が沈み、すっかり暗くなる18時には南東の空に十三夜の月が昇っている。真南にくる(南中)時刻は21時ごろで、約60度というかなり高い位置になる。晴れていれば、翌未明3時ごろ西へ沈むまで見ることができる。