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調布・神代植物公園でショクダイオオコンニャク開花間近 世界一醜い悪臭のお化け花

21日17時ころのショクダイオオコンニャク。今朝(22日)の付属体先端までの長さは2メートルで、急激な成長が止まった。仏炎苞の一部が赤くなり、もうすぐ開花する状態。

21日17時ころのショクダイオオコンニャク。今朝(22日)の付属体先端までの長さは2メートルで、急激な成長が止まった。仏炎苞の一部が赤くなり、もうすぐ開花する状態。

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で現在、栽培中の「ショクダイオオコンニャク」のつぼみが成長し、開花間近だと注目を集めている。

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 ショクダイオオコンニャクの花は数年に一度数日ほど咲き、世界最大という大きさと悪臭が特徴。インドネシアのスマトラ島を原産とするサトイモ科コンニャク属の植物で、別名「スマトラオオコンニャク」とも呼ばれる。花序(花べんの並び方)の構造は、「付属体」と呼ばれる長い棒状の器官とそれを取り囲む「仏炎苞」(ぶつえんほう)からなる。全体の姿がロウソクを立てる燭台(しょくだい)のように見えることから「ショクダイ」の名が付けられた。

 巨大なものは付属体が3メートルに伸び、花びらのように見える仏炎苞の直径が1メートル以上に広がるため「世界最大の花」といわれる。花軸の放つ悪臭で虫を誘い、滑りやすい仏炎苞で中心に集めて、下部にある雌花と雄花を受粉させる。動物の死体のような悪臭と巨大な姿から「お化け花」とも呼ばれる。イギリスの王立園芸協会が2009年に行った投票では、世界各地から集めた花の中から「世界一醜い花」に選ばれた。

 国内で開花が確認された例はまれで、同園のほか、「小石川植物園」「フラワーパークかごしま」「はままつフラワーパーク」「筑波実験植物園」など数例のみ。同園では2015(平成平成27)年以来4年ぶりの開花という。7月15日ころつぼみが1メートルに成長し、19日朝には165センチに伸びた。担当スタッフが見守り、現在同園のツイッターでは開花状況を知らせている。

 同園スタッフは「とても珍しい花だからこの機会に多くの市民に見ていただきたい」と話す。「休園日に当たる22日も臨時開園する。夕方から開くことが多く、悪臭は徐々に減っていくため、開花したら早めに来園いただきたい」とも。

 開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日、22日は臨時開園)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。

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