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調布在住のイラストレーターが出版社設立 神社の記録ノート第2弾を出版

ピチコ舎の横山恵さんと看板娘の長女、次女

ピチコ舎の横山恵さんと看板娘の長女、次女

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 調布市在住のイラストレーター横山恵さんが5月24日、出版社「ピチコ舎」(調布市西つつじヶ丘4)を立ち上げた。

イラストや文字など全て手描きの「神さまノート」

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 横山さんは、調布市の布多天神社や深大寺などの神社仏閣で開催する手作り市でオリジナルイラストの消しゴムはんこを2012(平成24)年から3年間、ほぼ毎月出展し、約1000個以上のはんこを販売してきた。購入者や出展者との縁に感謝しようと神社巡りを行ううち、各神社に祭られている神様や由緒などに興味を持ち、イラストを交えて記録し始めた。

 その記録をSNSの神社仏閣グループに投稿したところ、「出版してほしい」と反響があり、出版に向けてクラウドファンディングを決行。晴れて目標を達成し、2019年(平成30年)10月に1冊目の出版となる「神さまノート」を発行した。SNSを通じて販売していたが、SNS以外からの問い合わせが増えたことから、2冊目の「神さまノート2」の出版に合わせて、出版社「ピチコ舎」を設立し、本の流通化を図った。

 「神さまノート」は東京を中心とした関東圏の神社巡りの記録をまとめ、神社の歴史のほか、「神さまの歴史」「日本の歴史」「古事記」など日本に残る神話を掲載。「神さまノート2」は伊勢神宮や日本最古の神社の一つといわれる奈良県桜井市の大神神社などのほか、富士山の歴史や富士山に祭られる女神「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」の魅力を掘り下げた内容で、どちらも120ページ、A5版オールカラーでイラストや文字など全て手描きしている。価格はどちらも1,650円で、ネットショップで販売。

 横山さんは「同じ神様でも地方によって捉え方が若干異なり、今のように情報が発達していない中でも神話は現代まで伝わっている。今後も日本全国の神社を訪れ、それぞれの地方に残る神様についての発見、学びを発信していきたい。将来は外国語版なども出版して、日本の文化を海外の方にもお届けできたら」と話す。

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