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調布・国領のカフェ店主が「缶リンバ」製作 家時間の癒やしに注文絶えず

注文を受け、現在製作中の「缶リンバ」と、店主・飯田勝己さんの缶ブームのきっかけとなった「アルコールストーブ」(右奥)など

注文を受け、現在製作中の「缶リンバ」と、店主・飯田勝己さんの缶ブームのきっかけとなった「アルコールストーブ」(右奥)など

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調布市国領の品川通り沿いにあるハワイアンカフェ「Holo Holo Cafe(ホロホロカフェ)」(調布市国領町4、TEL 090-9802-0324)の店主・飯田勝己さんがイワシなどの缶詰の空き缶を利用し手作りする楽器「缶リンバ」が現在、SNSなどで注目を集めている。

オリジナルグッズ「ウクレレクロス」と「ウクレレこちょこちょ」を手にするHamajiさん(左)と、自作の空き缶ウクレレを構える店主の飯田勝己さん(右)夫妻

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 「缶リンバ」はアフリカの民族楽器カリンバのアレンジで、角型空き缶のボディーに木板を張り、音階がある8本の金属キーを設置、爪弾くことで素朴な響きを楽しむことができる。天板部分は3色。ともに店を切り盛りする妻でイラストレーターのHamaji(はまじ)さんが作った店のロゴとキャラクターをプリントし3,900円(税別)から販売(材質によって変動)。11月の受注開始以来、注文が絶えず、既に30個以上を納品している。

 缶グッズ製作のきっかけは、2019年10月の「台風19号」。非常用に準備しようとした卓上用ガスコンロのボンベが品切れで買えなかったことから、キャンプ好きの飯田さんがビールの空き缶でアルコールストーブを製作。その性能やフォルムに魅了され、作り方を教えるワークショップを開催するほどに。これをきっかけに、缶のデザインを意識するようになり、コロナ禍でイベント中止が相次いだ昨秋、自宅で食べたイワシの缶詰のデザインに魅かれ、「缶リンバ」のアイデアが浮かんだ。受注開始後、自宅での缶詰消費量では必要数に追いつかず、イワシとチーズなどをはさんだホットサンドイッチ「いわちーサンド」(1,000円)を店のメニューに加え、材料の安定確保を図ったという。

 同店は、開店当初からウクレレのワークショップやライブなども開催し、アーティストや愛好家との交流を深めてきたことから、2019年にウクレレのメーカー「ENYA Ukulele」の公式アンバサダーカフェに認定。アンバサダーの仕事は「ウクレレを磨くこと」と話す夫妻は、Hamajiさんのイラストをプリントした「ウクレレクロス」(850円)やほこり取り「ウクレレこちょこちょ」(800円)など、ウクレレ関連のオリジナルグッズも販売している。

 飯田さんは「少しでも自粛の癒しになることを考え、アイデアが浮かんだ。今後も、企画はたくさんあり、次の『缶モノ』もすでに構想はできているので楽しみにしてもらえたら。おうち時間が増え、ウクレレを始める人も増えているようなので、ウクレレに関する店としてもご利用いただき、楽しい時間を過ごしてもらいたい」と話す。

 「缶リンバ」の注文はSNSのダイレクトメールなどで受け付ける。2月20日から3月19日まで店内で開催する「サッカ雑貨展vol.2」でも「缶リンバ」を出展予定。

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