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調布・樹齢60年の「ハリウッドの大寒桜」が見頃に 春の便り一足早く

見頃を迎えた「ハリウッドの大寒桜」(2021年2月28日撮影)

見頃を迎えた「ハリウッドの大寒桜」(2021年2月28日撮影)

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 調布の早咲き桜として親しまれている、通称「ハリウッドの大寒桜」(調布市調布ヶ丘3)が見頃を迎え、淡い春の訪れを告げている。

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 桜はソメイヨシノに先駆け開花する大寒桜(オオカンザクラ)で、ハリウッド化粧品が1962(昭和37)年に工場を設立する際に植えたうちの2本。2000(平成12)年の工場移転に伴い伐採が計画されたが、自治会や地域住民の強い要望によって保存が決定した。近年は、調布に春を告げる早咲き桜として、開花を心待ちにする市民が増えている。

 樹齢60年以上、幹周りが約2.5メートルと都立神代植物公園の大寒桜を上回る大木で、市の指定保存樹。例年、2月下旬~3月初旬に開花して10日ほどで満開となるが、今年は温かい日が続いた2月20日頃に開花。日増しに開花は進んで、1週間程度早く見頃を迎えている。

 淡いピンクの桜の下は、行き交う人々が足を止め、カメラやスマホを手に声を弾ませている。波打つように水平に伸びた枝の上では、花蜜を求めてメジロが飛び回っている。

 近所に住む50代の男性会社員は「カメラが趣味で、毎年撮影に来ている。花や鳥、風景を撮るのが好きで、野川にもよく出掛ける。今は神代植物公園が閉園しているので、大寒桜の撮影ができてうれしい」と話す。一足早い春の便りに、いつもは静かな住宅街がにぎわいを見せる。

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