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調布・仙川のカフェが自宅療養者向けサービス開始 弁当半額、無料で宅配

 「ごはんCafe空彩(そらいろ)」の牛ハンバーグ弁当

 「ごはんCafe空彩(そらいろ)」の牛ハンバーグ弁当

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 調布市仙川の住宅街に立地する「ごはんCafe空彩(そらいろ)」(調布市若葉町2、TEL 070-6409-3413)が現在、新型コロナウイルス感染により自宅療養している人向けにテークアウトメニューを半額で宅配するサービスを提供している。

「ごはんCafe空彩(そらいろ)」店主の福野賢一さん

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 居酒屋やレストランでの調理経験を持つ福野賢一さんが、社会人になりたての頃、頻繁に食事に訪れ心の救いになっていたという定食屋をモデルに、2015(平成27)年11月にオープンした同店。東京で頑張る人を食で支える店、故郷から離れ独り暮らしする若者の帰る場所のような店を目指し、近隣の住民が主な客となる、駅から距離がある立地を選び、家庭の食卓に頻繁に上るような分かりやすいメニューに一手間かけた食事を提供する。店名には「離れていても空は繋がっている」「日常生活を彩る食事」という意味を込めた。

 コロナ禍では、都の要請に従って時短営業、休業、酒類販売休止など状況に応じた営業を行い、現在はテークアウトのみの営業を行っているが、8月半ばからの自宅療養者の急増を受け、「近隣に困っている人がいるのではないか。自分にできることは何か」を考え、外出することができず食事に困っている自宅療養者へ、テークアウトメニューを半額で宅配するサービスを始めることにした。

 提供する料理には、つながりのある地方や地元調布の生産者から直接仕入れた野菜などを積極的に使用。メニューは、「鶏モモ肉のから揚げ弁当」(800円)、「牛ハンバーグ弁当」(950円)、「日替わりお魚弁当」(900円~)、「ごろごろ野菜カレー」(550円)、「手作りお総菜5種盛り合わせ」(650円)などを用意し、当日のメニューはフェイスブックで知らせる。同サービスの対象者は店からおよそ2キロ圏内の独り暮らしまたは一人親家庭の自宅療養者で、メール・電話・各種ダイレクトメッセージで注文を受け付け、サービスは9月末までを予定している。

 福野さんは「店をオープンした時の思いに立ち戻って自分にできるサービスを考えた。店内営業再開との兼ね合いで、自宅療養者へのサービス期間を決める予定だが、近隣に困っている人がいる限りできるだけ継続したい」と話す。

 現在の営業時間は、11時30分~14時(ラストオーダー)、17時30分~20時(同)。宅配時間は14時~16時(注文は当日14時まで)。水曜定休。

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