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調布・深大寺開創1300年記念「白鳳院」建立へ 寄進者に海洋堂フィギュアも

東日本最古の国宝仏、釈迦如来像

東日本最古の国宝仏、釈迦如来像

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 深大寺(調布市深大寺元町5)が昨年12月、国宝・釈迦如来像の新奉安殿である「白鳳院(はくほういん)」の建立を発表した。

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 同寺は2033年に開創1300年を迎えることを記念して、深大寺通りの南側に白鳳院を建立する。安置する本尊は7世紀後半~8世紀初めに造られた全高83.9センチの金銅仏で、「みずみずしい白鳳仏の特色をよく示した飛鳥時代後期を代表する作品である」として2017(平成29)年、国宝に指定された。関東の寺院所在の国宝仏では鎌倉大仏に次ぐ2例目で、東日本最古の国宝仏。現在は釈迦堂に安置されている。

 同寺では、2023年の落慶を目指して広く寄進を呼び掛けている。寄進額に応じて、特別限定御朱印や特別カードお守り、無料拝観券を授与する。10万円以上の寄進者には白鳳院敷地内に氏名を顕彰し(希望者)、落慶後3年間有効の無料拝観証(随時同伴者1人無料)を進呈。さらに、世界的なフィギュアメーカーの海洋堂が製作する「国宝 白鳳仏御分身像」(縮小複製・全高約9センチ)を返礼品として贈る。「阿修羅像」のフィギュアなどで知られる造形作家・木下隆志さんが製作する作品で、限定300体。同像の複製制作は初めてで、希望者に早めの寄進を呼び掛けている。

 同寺の釈迦堂では現在、建築勧進の一環として特別拝観「古代のみほとけ」を公開している(9時30分~16時)。国宝の釈迦如来像のほかに、深沙大王の化身で調布七福神の一つでもある毘沙門天像(平安時代後期・調布市有形文化財)を参拝できる(2月3日まで)。

 広報の神原玄裕(かみはらげんゆう)さんは「多くの高額寄進の問い合わせを頂き、海洋堂の人気の高さに改めて驚いた。芳名顕彰についても皆さまの関心が高く、お礼状の発送など感謝を込めて行っている」と話す。

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