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調布・仙川に服飾デザイナーの店 作り手も着る人も楽しむ服取りそろえ

ファッションデザイナーの宇津木えりさん 「eriutsugi」の服を着て、ペルシャじゅうたんとシャンデリアで中東のような雰囲気に仕上げたの試着スペースで

ファッションデザイナーの宇津木えりさん 「eriutsugi」の服を着て、ペルシャじゅうたんとシャンデリアで中東のような雰囲気に仕上げたの試着スペースで

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 ファッションデザイナー、宇津木えりさんのオリジナルブランドを展示販売する店「eriutsugi(エリウツギ)」(調布市仙川町1)が7月8日、仙川駅近くにオープンした。

「eriutsugi」の「もってけドロボーTシャツ」 

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 仙川で生まれ育ち、洋裁が得意だった母親の影響でファッションの道に進み、日本とパリの学校に通ってデザインを習得した宇津木さん。帰国後、デザイナーズブランドの立ち上げに参画し、「ツモリチサト」など複数のデザイナーズブランドで経験を積んできた。2006(平成18)年からは、大手デザイナーズブランドグループとして自身のオリジナルブランド「メルシーボークー、」を立ち上げ、「清く、楽しく、美しく」をコンセプトとした洋服を作り続けてきた。

 ブランドの規模が大きくなるにつれ、本当に作りたいものを作る難しさを感じるようになってきていたころ、不可能といわれていた無農薬栽培に成功し「奇跡のリンゴ」と呼ばれたリンゴ農家の木村秋則さんと出会い、「自然栽培の素晴らしさ」に感動。青森のリンゴ畑にも度々訪れるうちに、自身でも「自然栽培の素材を使った洋服を作りたい」という思いが強くなり独立を考えるようになった。2020年7月、グループ傘下のブランドを離れ、完全に独立した「eriutsugi」ブランドを立ち上げ。ネット販売とともに、商品を展示し試着できる同店を開いた。

 ブランドコンセプトは、天然素材を使うことに加え、「作り手も着る人も楽しむこと」。大量生産せず、作り手とのコミュニケーションも取りやすい国内工場で作る、「本当に作りたい、着てもらいたい」と思う商品を用意するという。男女兼用のデザインも特徴で、「シルエットの美しさと着心地の良さ」も追求し、「着ていると楽しく元気になる服作り」を目指している。

 新たなスタートのラインアップとして用意するのは「もってけドロボー」シリーズ。eriutsugiの服を知ってもらう機会づくりと国内工場の応援の意味を込め、オーガニックコットンを使った白Tシャツとデニムパンツをリーズナブルな価格で販売する。Tシャツ(5,060円~)はシルエットが大きく異なる4パターンを用意。国内ジーンズの発祥地岡山県児島で縫製するデニムパンツ(1万9,800円)は予約販売。そのほか、ブランドロゴをモチーフにデザインしたプリントのハンカチーフや工場の余剰材を使った一点もののベルトなど、今後少しずつ新作を用意していく予定。

 宇津木さんは「将来はお客さまの服のリメークなども請け負って、服を通して人がつながっていくような店にできたら」と話す。

 営業時間は12時~20時(日曜は15時まで)。月曜~水曜・金曜定休。

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