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調布を流れる野川の調節池 台風・ゲリラ豪雨の水害対策に効果

「野川大沢調節池」の野川の水が流れ込む入口の様子(9月19日撮影)

「野川大沢調節池」の野川の水が流れ込む入口の様子(9月19日撮影)

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 台風14、15号が日本を横断した9月、調布・野川は氾濫危険水位を超えるほど水位が上がったが、増水した水を一時的に貯留する「野川大沢調節池」(三鷹市)などに水が流入し、氾濫を抑えた。

野川の水が溜まった「野川大沢調節池」の様子(9月19日撮影)

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 近年、大型台風や豪雨の影響で、野川は幾度か氾濫危険水位を超えている。川幅が狭いため、大雨が降ると短時間で急激に水位が上昇して水があふれる危険性がある。東京都は過去の水害被害から、都内の12河川28カ所に調節池を設置。野川の調節池は、調布飛行場近くの野川大沢調節池のほか、都立武蔵野公園内に野川第一・第二調節池(小金井市)がある。

 野川の治水を目的として調布基地跡地に建設された野川大沢調節池は昨年まで、拡張工事が行われていた、同調節池は「掘込式」と呼ばれる、川沿いにある空き地などの広い土地を掘って貯水するタイプの施設。池に流れ込んだ洪水は、まず取水口近くの第一貯留池に流入し、それを超えると第二貯留池に流入する。

 同調節池の貯留面積は3万8000平方メートル、貯留水深は5.6メートル、調節容量は15万8000立法メートルで、小学校の25メートルプール約440杯分に相当する。

 自転車で通りがかった親子は池にたまった水を見ながら、「近くに住んでいるので気になっていた。大雨だったので川の水が流れ込んでいる。調節池があって良かった」と話していた。

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