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府中・満開のロウバイ、甘い香り漂う 縁起の良いフクジュソウも

ろう細工のような可憐な花びらのロウバイ(1月18日撮影)

ろう細工のような可憐な花びらのロウバイ(1月18日撮影)

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 府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で現在、ロウバイが満開になり甘い香りを漂わせている。

甘い香りが漂う満開の「ロウバイの小径」(1月25日撮影)

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 ロウバイは中国原産のクスノキ目ロウバイ科で、小さな黄色い花びらと甘い香りが特徴。名前の由来は「半透明でツヤのある花びらがまるで蝋(ろう)細工のようだから」「朧月(ろうげつ=旧暦12月の別名、現在の暦で1月ごろ)に咲くから」といわれている。

 同館では、公園南側の多摩川を一望できる場所に「ロウバイの小径(こみち)」を整備。昨年エリアを拡大し、新たに大ぶりのロウバイ30本ほどを植栽した。広報担当の柏さんは「昨シーズンは開花が早かったが、今シーズンは例年並み。12月中旬に咲き始めて、現在は満開」という。「見頃は1月末まで、早めの来園を」と呼びかける。

 「ロウバイの小径」近くの梅園では早咲きのウメが開花し、足元ではフクジュソウも間もなく咲き始める。フクジュソウは「福寿草」という縁起の良い漢字で書き、旧暦の正月ごろに咲き始めるため「元日草(ガンジツソウ)」とも呼ばれる。同園では2月中旬まで見られる。

 そのほかにも園内では、春の訪れを告げる「まんず咲く」「満作」から名の付いたマンサクが2月中旬から、黄金色の花で「ハルコガネバナ」の別名を持つサンシュユが2月下旬から、それぞれ開花する。

 柏さんは「冬枯れの季節に温かな黄色い花が開花のバトンをつないでいく様子を楽しんでほしい」と話す。

 開館時間は9時~17時(入館は16時まで)。休館日はホームページで確認できる。入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満と「学びのパスポート」利用者は無料。

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