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西調布に児童発達支援・放課後等デイサービス 未就学児~高校生を対象に

代表の森山由美子さん(左から2番目)と、心理士や保育士の資格を持つスタッフのみなさん

代表の森山由美子さん(左から2番目)と、心理士や保育士の資格を持つスタッフのみなさん

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 未就学児から高校生までの児童・生徒を対象とした多機能型事業所「児童発達支援・放課後等デイサービス いっぱい」(調布市上石原2、TEL 042-444-6885)が7月1日、西調布駅南口近くに開所した。

広々とした室内の様子

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 同事業所は発達に心配のある子どもを療育する通所サービスで、未就学児を対象とした「児童発達支援」、小学生から高校生までの児童を対象に、放課後や長期休暇に預かる「放課後等デイサービス」の2つの福祉サービスを、同じ施設内で専門的に支援する。

 施設代表の森山由美子さんは、保育士や児童発達支援管理責任者(児発管)の資格、認証保育園施設長としての経験を持ち、約20年以上、保育や療育の現場に携わってきた。「子どもや親にとって大きな人生の変わり目は小学校入学」だと話す森山さん。「入学を機に療育の環境が変わらない形をつくりたい」と、多機能型の施設を開業するため、法人を設立し、手探りの状態で必要な書類作成や、設備基準に適合した物件を探し続け、ようやく開所にこぎ着けた。

 同施設内で支援を行う「児童発達支援」、「放課後等デイサービス」は、それぞれ決められた時間帯で分かれ、心理士や保育士の資格を持つスタッフの下、対象とする児童・生徒を2~4人と限定した少人数制で運営。一人一人の発達を見ることで「子別」の指導ができ、スタッフ全体で情報を共有しながら、感覚を使った遊びや運動、創作などの活動を通し、コミュニケーション能力や自己肯定感を高めるソーシャルスキルトレーニング(SST)を中心とした療育スケジュールを作成。マジックミラーを設置した相談室では、保護者と一緒に子どもの反応や様子を見ながらフィードバックし、保護者と連携を取りながらサポートするという。

 森山さんは「今後は地域との関わりを増やし、一人の子どもを取り巻く環境として、親以外にもたくさんの手を差し伸べながら見守っていきたい。子どもの『できた!』や小さな笑顔が『いっぱい』になり、親も子どももここに来てホッとできる場になれれば」と話す。

 開所時間は10時30分~18時(土曜・祝日は17時15分まで)。日曜・月曜定休。

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