見る・遊ぶ

府中のプラネタリウムで土星の生解説番組 来年3月に環が「消失」

2025年3月24日に「土星の環が消失」する様子を拡大してドームに投映

2025年3月24日に「土星の環が消失」する様子を拡大してドームに投映

  • 15

  •  

 府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)プラネタリウムが9月3日、土星の環(わ)をテーマにした番組「土星のわっ!」の投映を始める。

「土星のわっ!」など新番組を知らせる館内ポスター

[広告]

 土星は現在、日没後まもなく東の空から昇り、真夜中に南の空高いところに移動し、日の出後に西の空へ沈むため、一晩中見ることができる。明るさは1等近くありとても明るく、周り(秋の星座の領域)に目立つ星が少ないので肉眼でも見つけやすい。望遠鏡を使えば、球状の本体とリング状の環を見ることができる。番組では土星の環に注目し、発見の歴史、観測や探査で分かったこと、いまだに残る謎などを生解説で紹介する。

 土星の環は幅が広くて目立つが、厚みがなく非常に薄い円盤。来年3月になると地球が環を真横から見る位置になり、まるで「環が消失」したようになる。この現象は約15年ごとに起きる珍しいものだが、残念ながら3月の土星は昼間の空にあり観察が難しい。プラネタリウムでは昼間の現象も分かるように投映し、「環のない土星」を見ることができる。解説員の上野さんは「地球から見た土星の環がどんな風に変化するのか分かりやすく説明するので、小中学生でもきっと興味を持ってもらえると思う」と話す。「現在の土星が夜空のどこにあるのか、ドームに星空を映して示すので、ぜひ実際の星空で探してみてほしい」とも。

 同館では毎月1回、夜間に「星空観望会」を開いており、9 月~2025 年1 月は土星も望遠鏡で見る。上野さんは「当日の天気が良ければ、まもなく『消失』する環が細く見えるはず」と話す。9月の開催日である17日は「中秋の名月」で、丸い月のすぐそばに土星が並ぶ姿も見られる。

 月曜休館(祝日の場合は翌日)。番組の開始時間は、同館ホームページで確認できる。プラネタリウム観覧料は、大人=600円、中学生以下=300円、4歳未満無料。入館料が別途必要。星空観望会は事前申込み制(雨天曇天は中止)。参加費は、大人=300円、中学生以下150円、4歳未満無料(中学生以下は保護者同行)。入館料は不要。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース