そば粉のガレットやシードルを提供するカフェ「Oklm（オーケーエルエム）」（調布市国領町5）が10月16日、調布市布田駅近くにプレオープンした。

カフェ「Oklm」店主の中村聡さん

　フランス料理をはじめとする洋食の調理経験を持つ中村聡さんが手がける同店。調理師免許を取得してフレンチレストランで修業を始め、複数店で調理の経験を積んだ後、多様な業態の飲食店を展開する企業に勤務し、新店舗の企画開発などに携わってきた。以前から「独立するなら自分の住む地域で開きたい」という思いを持っていた中村さん。住んでみて環境の良さを実感した調布で自身初めてとなる同店を開いた。

　看板メニューに選んだのは、フランスの定番料理であるガレット。フランスでは地域によってそば粉を使い、調布にある深大寺とそばは深い結びつきがあることから、深大寺周辺のそば店でも使われている「深大寺そば粉」を使ったガレットを提供することにした。卵、生ハム、チーズなど、定番の具材をトッピングし、今後オリジナルメニューも展開する予定だという。ガレットに合わせるドリンクには、リンゴから造られるシードルを用意し、「ガレットにはシードル」というフランスの食文化も取り入れる。

　店舗面積は約10坪で、10席を用意。「シンプル」「再生」をコンセプトに、コンクリート調のシンプルな壁、旧店の床材を再生したベンチや棚板、アンティークの小物などで、「落ち着いた穏やかな雰囲気」の空間に仕上げた。店名はフランス語の「au calme」の略語で「落ち着いた、リラックスしている」様子を意味する。

　メニューは、卵と生ハムとチーズの「ガレットコンプリート」（1,400円）、サラミやマッシュルームなどの具材を自由にカスタマイズできる「ガレットカスタマイズ」（900円～）、小麦粉を使った甘いクレープ（900円～）、旬の野菜を使ったサラダ（2,000円～）などの食事と、シードル・ビール・ナチュラルワイン・コーヒー・クラフトコーラなどのドリンクを用意する。

　中村さんは「今後、さまざまな種類の個性的なクラフトシードルなども開拓していきたい。人の手で造られたものや地元のものなどを発掘して集め、発信する店にもなれれば」と話す。

　営業時間は11時30分～16時。