商店会の店でテイクアウトした料理を屋外で飲食できるイベント「外呑(の)み 酔地YOICHI(よいち)」が11月9日、調布市つつじヶ丘駅近くの富士見街商店会で開催される。
つつじヶ丘駅北口から徒歩2分の場所にあり、1960年代に創立された「富士見街商店会」は全長約40メートルの路地に19店舗が長屋形式で並び、昭和の風情が色濃く残る。創立当初から営業を続けるスナック、昔ながらの製法を守り続ける和菓子店、レトロな雰囲気を好んで出店する若い世代の居酒屋、メタルバー、焼き肉店、とんかつ店、定食店など個性的な個人店が営業している。
富士見街について、て2017(平成29)年3月に開業した「酒場フクスケ」店主の加藤翼さんは「昭和にタイムスリップし、非日常感を味わえるレアな通り。古いものを大切にしながら、新しい風も感じる新旧混ざり合う場所」と話す。開業当初から富士見街の私道を使ったイベントを企画したいと、会員とのコミュニケーションを深め、昨年、商店会会長に就任。イベント開催については消極的な会員も多かったが、「長年の歴史を持つ唯一無二の雰囲気のこの場所に誇りを持っていることは、皆さんに共通する思いだと感じていた」と話す。
最近になって会員から「商店会の存在感を高めるイベントを企画しよう」という声が上がったことを受け、「気持ちのいい夜風」と「私道」を楽しめる企画として、外飲みイベントの開催を会員全員が賛成し決定。イベントでは路地に長テーブルを並べ、参加する13店が用意するテイクアウトメニューを自由に食べられるようにする。各店のメニューは通常営業で提供している料理や、イベント用の特別メニューなど、各店が思い思い用意する予定だという。
加藤さんは「毎日のように富士見街をはしごする常連客も多く、たまには趣の異なる時間も提供したいと思っていた。昭和を懐かしみたい方々から、本物の昭和を感じてみたい方々まで、ぜひ足を踏み入れてほしい。今回のイベントを成功させて、四季を感じられるイベントとして定期的に開催できれば」と意気込みを見せる。
開催時間は17時~22時。雨天中止。飲食の持ち込みは不可。