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調布・実篤公園のヒカリモ見頃に 近年見頃期間長く、11月ごろまで

都内では唯一の公開生息地「実篤公園」のヒカリモ

都内では唯一の公開生息地「実篤公園」のヒカリモ

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 調布の武者小路実篤記念館に隣接する実篤公園(調布市若葉町1、TEL 03-3326-0648)の「ヒカリモ」が現在、見頃を迎えている。

石で囲まれた一角に生息しているヒカリモ

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 武者小路実篤が1955(昭和30)年より晩年の20年間を過ごした邸宅跡地を公開した同園。園内「菖蒲(しょうぶ)園」の八橋を進んだ奥の、石で囲まれた一角に生息しているヒカリモは、2005(平成17)年に来園した小学生の「水面が黄色くなっている」との指摘をきっかけに発見された。

 ヒカリモは植物プランクトン(藻類)の一種で、肉眼では見えないほど小さい。自ら発光するのではなく、水面に密集すると、浮かんだ部分が外からの光を反射して黄金色に見える。都内の一般に公開された場所で黄金色に輝くヒカリモが観察できるのは同園のみ。

 同園のヒカリモは、4月下旬~11月上旬が見頃。気候の変化で、近年は見頃期間が以前より長くなっている。強風や大雨の後は密集したヒカリモが散ってしまい、猛暑の最中は勢いがなくなるなど、気象条件によっては見えない日もある。

 同館の伊藤陽子さんは「ヒカリモは、貴重で不思議な生物。これからもずっと当園で見ることができるように大切にしていきたい。ヒカリモやほかの植物の保護のため、木道からの観察をお願いしている。良い状態のヒカリモを見ていただきたいので、事前に状態を問い合わせた上で来園していただければ」と話す。

 開園時間は9時~17時。月曜休園(月曜が祝日の場合、直後の平日が休園)。入園無料。

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