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府中の大國魂神社で流鏑馬 居合抜刀武術や馬上演武も

人馬一体となり的を射る「府中流鏑馬」

人馬一体となり的を射る「府中流鏑馬」

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 「第11回府中流鏑馬(やぶさめ)」が6月15日、大國魂(おおくにたま)神社(府中市宮町3)参道で開催される。

古式ゆかしい装束で馬場を歩む姿もりりしい

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 同行事は、昭和初期に開催されていた古式弓馬術の流鏑馬を府中流鏑馬実行委員会が継承し2012(平成24)年に復活させた。同市は武蔵国府の時代から良馬の競馬(こまくらべ)が行われ、現在も東京競馬場があるなど馬との関わりが深い。市の歴史と文化を伝える神事として人気の同行事は、「ペア観覧席」がふるさと納税返礼品になっている。

 当日は、参道会場で全日本戸山流居合道連盟誠斬会(せいざんかい)が居合抜刀武術演武(10時15分~11時15分)と馬上演武(11時30分~13時30分)を披露する。府中ふるさと歴史館北側会場では、府中市四半的(しはんまと)弓道連盟が試技を行う(10時15分~12時30分)。

 流鏑馬(13時30分~15時)は、小笠原流弓馬術礼法の流れをくむ戸山流弓馬会によって行われる。鬼面綾檜笠(きめんあやひがさ)をかぶり鎧直垂(よろいひたたれ)など古式ゆかしい装束と和式馬具で身を整えた射手が、参道に設けられた約150メートルの特設馬場を駆け抜ける。予選は2回ずつ走り、白紙に四色の丸的を描いた2つの紙的を鏑矢(かぶらや)で射る。成績優秀者は、さらに木の的を力強く射て正確性を競う。

 実行委員会の高橋さんは「流鏑馬は平安時代から日本に伝わる武術で、天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)、万民息災、病気平癒を祈念する意味がある。さまざまな伝統武芸を間近に見られるこの機会に、流鏑馬の迫力を感じていただければ」と話す。

 けやき並木通りでは、子どもに人気の「はたらくくるまショー」(10時~15時)も開催。見学者は自由に消防車やパトカーなどを見て回れる。

 小雨決行、荒天中止。けやき並木通り(国際通り下~大國魂神社)は8時30分~18時に交通規制を行う。

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