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府中のプラネタリウムで講演会 人工衛星の技術者が語る「宇宙と府中」

天文展示コーナーで展示中の「準天頂衛星システム『みちびき』ジオラマ」

天文展示コーナーで展示中の「準天頂衛星システム『みちびき』ジオラマ」

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 府中市郷土の森博物館(府中市南町)が6月22日、プラネタリウム特別講演会「NEC府中事業場の宇宙事業と準天頂衛星『みちびき』の開発~府中から宇宙へ~」を開催する。

「NEC府中事業場-宙(そら)への挑戦-」展示と工学実験衛星「ひてん」1/5模型

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 講師の松村瑞秀(みずほ)さんは日本電気(NEC)スペースプロダクト統括部で、準天頂衛星「みちびき」に搭載する測位ミッションペイロードのシステムマネジャーを務めている。「みちびき」は日本版GPSとも呼ばれる衛星測位システムで、今年2月に6号機がH3ロケットで打ち上げられた。同衛星は航空宇宙技術発展史を形づくる画期的な技術であるとして2024年に「航空宇宙技術遺産」に認定された。

 講演会では「みちびき」の開発エピソードや、暮らしにどう役立つか現役技術者ならではの視点で詳しく語る。さらに、未来を担う「宇宙」事業と「府中」の関わりについても紹介する。

 プラネタリウム隣の天文展示コーナーで7月初旬まで、「準天頂衛星みちびきのジオラマ」の展示と関連映像の上映を行っている。「FuchuにはUchuがある」をテーマにした同展示コーナーでは、多摩地域と関わりの深い天文情報も紹介している。

 同館広報の鈴木さんは「最前線で活躍する技術者から直接、話を聞ける貴重な機会。私たちの身近な場所にある事業場で生まれた宇宙技術が、私たちの身近な生活を支えていることを知っていただけたら」と話す。「現在、園内で『あじさいまつり』を開催しているので、早めに来館して彩り豊かな1万株のアジサイも楽しんで」とも。

 開催時間は15時30分~16時30分(途中入場不可)。料金は、大人=600円、中学生以下=300円、4歳未満無料。博物館入館料が別途必要。チケットは専用サイトで販売している。当日券は9時から館内で販売。

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