
洋菓子店「Patisserie Basique (パティスリー・バジック)」(調布市仙川町1)が6月26日、仙川駅近くの安藤ストリートにオープンした。
洋菓子店「パティスリー バジック」のオーナーシェフ山崎さん(左から二人目)と奥様・スタッフ
オーナーシェフの山崎正也さんは辻調理師専門学校卒業後、同校で製菓教員として教壇に立ったほか、仏リヨンの「ベルナシヨン」、ニースのレストラン「シエル・ダシュール」ではパティシエとして研修。その後、「エコール辻 東京」の副校長・洋菓子主任教授として後進の指導に当たった。その後、聖徳短期大学総合文化学科学科長を経て、今年3月末に退官。47年間製菓分野で教べんを執った山崎さんが新たな挑戦として、フランスのどこにでもある洋菓子を多くの人に普段使いで楽しんでほしいと初めて自身の店を開いた。
店名の「Basique」はフランス語で「Basic=基本」を意味する。山崎さんが長年洋菓子業界に送り出した多くの教え子に「洋菓子の作り方、焼き方は店の数だけあり、迷うこともあるが、そんな時は『基本』に立ち返れば大丈夫」と伝えてきた。「基本に忠実に、そして少しだけ自分らしく」とのメッセージを店名に込めた。
開業準備に当たり、パリやかつての研修で訪れた南仏を巡り構想を温めた。店の外装はパリのパティストリーをイメージしたシックなグリーンで、店内は白でまとめた。メニューは、仏ブルターニュ地方の伝統的な焼き菓子「ファーブルトン」(450円)やチョコレートチップをフィナンシェ生地にたっぷり混ぜ込んでガナッシュ(チョコレートクリーム)を搾った絞った「ティグレ」(450円)などの看板メニューに、「フィナンシェ」「マドレーヌ」(以上330円)などの焼き菓子、生菓子は「フラン・ヴァニーユ」「パリブレスト」(以上700円)、「アプリコットのタルトレット」(650円)など約20種類を用意する。
山崎さんは「長い教員生活を終え、バジック開業は新しい挑戦。自分が長年にわたり教えてきたことを自身が実践することになる。お客さまに喜んでいただけるか、ドキドキしつつ、とても楽しみ。同時にかつての教え子たちの評価も大変気になる。実店舗での経験では彼らは私の大先輩ですから」と話す。
営業時間は11時~18時。月曜・火曜定休。