
府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)は7月4日~6 日の3日間、七夕当夜の星空を映しながら「七夕の星」や行事の由来を紹介する「特別投映 七夕プラネタリウム」を開催する。
同館では2018(平成30)年から毎年同企画を行っていたが、昨年は博物館本館改修工事で休映していたため2 年ぶりの開催となる。
番組では7月7日の府中の星空をドームに映して、七夕の物語を紹介しながら登場する織り姫星(ベガ)とひこ星(アルタイル)について説明する。解説員の上野さんは「いずれも明るい1等星で、晴れていれば府中のような街明かりの多い夜空でも見ることができる。探し方を案内するのでプラネタリウムで覚えて、実際の夜空で見つけてほしい」と話す。「2つの星の間にある天の川は、残念ながら府中で実際に見ることは難しい。天の川の周りにある星座と併せて紹介するので、織り姫星とひこ星を見るときに思い出していただければ」とも。
七夕は「端午の節句」などと同じ五節句の一つ。一般的にはササに願い事を書いた短冊をつるす星祭りだが、時代や地域によって行事の内容は変化している。番組では「七夕」という名前の由来や行事の意味も紹介する。現在の暦が使われる前の七夕は、太陰太陽暦(いわゆる旧暦)7月7日に行われていた。旧暦は月の満ち欠けと関わりが深く、七夕の夜は必ず半月に近い月がある。国立天文台では「伝統的七夕」と呼び、今年は8月29日に当たる。
上野さんは「今まで何となく知っていた七夕を改めて知ることで、星空と行事をより深く楽しむきっかけになれば」と話す。
開始時刻は、4日=13時、5日・6 日=11 時30 分・14 時15 分。料金は、大人=600円、中学生以下=300円、4歳未満無料(各種割引なし)。前売り券は専用サイトで販売中。当日券は9時から館内で販売する。博物館入場料が別途必要。