
すしや創作料理などを提供する「すし酒場くらや 調布本店」(調布市布田1、TEL 042-444-0208)が7月17日で1周年を迎える。
「すし酒場くらや 調布本店」店長の原尾健太さん(右)とスタッフ
調布市内に本社を構える水産卸業「大倉」(富士見町2)が新たに手がけた同店。同社では、社長自ら全国の生産者を訪ねて信頼関係を築き、鮮魚を直接仕入れ、すしネタとして飲食店などに卸している。昨今の魚離れなど課題を抱える生産者の支援につながればと、鮮魚を気軽に味わえる直営店として昨年オープンした。すしを中心に、酒に合う創作料理や、魚と相性の良い日本酒をそろえた居酒屋スタイルで、「普段使いからハレの日まで利用できる店」を目指している。
創業当初の約3カ月間は連日行列ができるほど盛況で、「暑い中、お待たせしてしまって申し訳なかった。予想をはるかに上回る来店があり、怒濤(どとう)の日々だった」と店長の原尾健太さんは振り返る。「この1年で常連客が増え、毎週予約して帰る客や、常連の小学生が『調布の良いところは、くらやがあるところ』と作文に書いたと報告してくれるなど、地域に愛され、地域に根付いた店になった」という。
定番に加えて限定メニューも多数用意。昨年11月に開催された、名誉市民・水木しげるさんをしのぶイベント「ゲゲゲ忌2024」では特別メニュー「目玉おやじのイクラ風呂」を提供し、問い合わせの電話が入るほど反響があったという。年末からは宴会メニューも用意し、今春から平日ランチタイム限定の昼飲みコースメニューも提供。日本酒の品ぞろえは随時入れ替え、あまり知られていない銘柄も積極的に仕入れている。
7月14日~18日の5日間は、1周年の感謝の気持ちを込め、インスタグラムのフォロワー限定で、開店時に行った「ご縁(5円)」価格で最初の1杯を提供するキャンペーンを再び行う。
原尾さんは「これからも限定メニューや企画を通じて、何度来店しても楽しんでもらえる機会を作っていきたい。さらに学校などですし握り体験を行うなど、より地域とつながる取り組みにも力を入れていきたい」と話す。
営業時間は、月曜~金曜=11時30分~15時、17時~22時30分(金曜・祝前日は23時まで)、土曜・日曜・祝日=11時30分~22時30分(土曜は23時まで)。水曜定休。