
羊を使ったモンゴルの家庭料理を提供する「モンゴル料理 青空」(調布市小島町1、TEL 042-452-8666)が7月1日、調布銀座にグランドオープンした。
モンゴルの伝統帽子をかぶった「モンゴル料理 青空」のサイ セイ ガロウズさん
内モンゴル自治区出身のサイ・セイ・ガロウズさんは1999(平成11)年に来日し、九州の大学を卒業。会社員として3年間働きながら、将来的には飲食店を開きたいと考え、サイさんの母から教わったモンゴルの家庭料理を提供する同店を幡ヶ谷(渋谷区)にオープン。当時、都内では珍しいモンゴル本場の味がリーズナブルに食べられると評判を呼び、雑誌やメディアに取り上げられる人気店として20年以上続いていたが、老朽化によるビルの建て壊しのため、惜しくも昨年末に閉店。調布銀座に拠点を再び構え、半年ぶりに再開した。
羊料理がメインの同店は、独自のルートから1頭丸ごと仕入れた羊をサイさんが自らさばき、全ての部位を余すことなく料理にして提供。モンゴルの家庭で一般的に行われてきた羊の解体を幼少の頃から見て育ったサイさんは、「自然とさばくスキルを学んだ」という。看板の「チャンスンマハ」は、骨付き羊肉を塩で約3時間じっくりゆで上げたモンゴルの伝統的な料理で、食べやすいサイズにカットして提供する。
店舗面積は22坪で、テーブル席約35席を用意。青色を基調とした店内は、モンゴルの広大な青空をイメージ。壁には伝統的な装飾品や絵画などを飾り、BGMにはモンゴル音楽を流すなど本場の雰囲気が感じられる空間に仕上げた。
メニューは、看板の「チャンスンマハ」(大=1,600円、ハーフ=850円)、羊肉のミンチ、ネギ、羊のゆで汁を手作りの皮で包んだ小籠包(ショウロンポウ)「蒙古ボーズ」(4個、700円)、羊肉を塩、唐辛子、クミンなどのスパイスで焼いた「串焼き」(1本250円、注文は2本~)、羊の脳みそを蒸した白子のような食感の「羊脳みそ生姜(ショウガ)蒸し」、羊肉と羊のだしを煮込んでモンゴル風にアレンジした「青空モンゴルカレー」(ランチセット1,280円)などを提供。アルコールは、自家製ヨーグルトをウオッカで割ったオリジナルの「青空馬乳酒」や自家製「漬け酒」、「モンゴルウオッカ」、「モンゴルサワー」などを用意する。
サイさんは、「羊特有の臭さを抑え、皆さんの口に合うようアレンジした。モンゴルの味を知ってもらい、モンゴルに行かなくても行ったような体験をしてもらえれば」と来店を呼びかける。
営業時間は、平日=11時~14時、17時~23時30分、土曜・日曜=12時~23時30分、祝日=12時~14時、17時~23時30分。月曜定休。