
都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)の大温室で7月29日、「夏休み特別企画 食虫植物展」が始まった。
食虫植物はその名の通り「虫を食べる植物」だが、虫の捕らえ方や栄養の取り込み方は多種多様。落とし穴式のウツボカズラ、粘着式のモウセンゴケ、葉で挟むハエトリグサなどがある。水中にも食虫植物は生育し、葉で挟むムジナモや袋に虫を吸い込むタヌキモなどがいる。捕まえた虫を溶かして消化し養分を吸収するが、光合成能力があるので虫を食べなくても枯れることはない。
食虫植物は寒冷地から熱帯にかけて広く分布しており、同展では南米ギアナ高地のヘリアンフォラや東南アジアの高地性ウツボカズラなど涼しい環境で育つ食虫植物も紹介する。「観察コーナー」では実際に捕虫した様子を見ることができる。
会場には「食虫植物の顔出しパネル」を設置し、自由に記念撮影を楽しめるようにする。7月29日、8月2日・3日、5日、9日~11日は食虫植物の即売会も開く。「神代グリーンサロン」では食虫植物のグッズを販売する。
広報担当の土方千鶴さんは「毎年子どもたちに人気の企画で、食虫植物の不思議な世界を楽しんでほしい」と話す。「会場の大温室休憩室は冷房完備で、真夏でも涼しく過ごせる。ベゴニア室やラン室は通年20度前後に設定されているので、猛暑の炎天下を歩き疲れたらここでクールダウンしていただければ」とも。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで、大温室の入室は16時30分まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。8月11日まで。