
全国の日本酒の利き酒を楽しむ「武蔵の國の酒祭り2025」が10月4日、大國魂(おおくにたま)神社(府中市宮町3)の参道脇広場で開催される。チケット販売が8月20日に始まった。
東京都酒造組合が主催し、2013(平成25)年から行っている同イベント。コロナ禍で3年間中止したが2023年に再開し、今年で10回目を迎える。会場となる同神社には、日本酒など醸造の守護神を祭る「松尾神社」が鎮座する。1800年に地元の醸造家が京都・松尾大社より勧請(かんじょう)し、1957(昭和32)年に同組合が覆屋(おおいや)を奉納した。主催者は「醸造の守護神がいる歴史あるこの地で、地域と日本酒文化の高揚を図る」ことを目指し開催を続けてきた。今では日本酒ファンが集う恒例行事になった。
当日は、東京都内にある10蔵と日本各地の酒蔵から選ばれた日本酒約140種類が並ぶ。広報担当の小菅玲子さんは「今回集まる日本酒は、知名度のある大きな蔵だけでなく、小規模ながら日々頑張っている蔵も含めて各県の酒造組合が選んだもの。愛飲家の皆さんが自分の舌で味わい、お気に入りの日本酒を見つけていただければ」と話す。気に入った東京の地酒は土産や来場の記念として購入できる。
会場では、爽やかな飲み心地が特徴の「東京地酒日本酒ソーダ」を販売するほか、府中市観光協会による「日本酒にぴったり合うおつまみコーナー」も展開。ミス日本酒が来場し、乾杯の音頭を取るなどイベントを華やかに盛り上げる。
開催時間は、1部=11時~13時、2部=14時~16時。各回550人の完全入れ替え制。入場料は前売り3,000円(オリジナルおちょこ付き)で、当日券はない。チケットは府中観光協会(各回100枚)とイープラスで販売中。荒天時は10月5日に順延する。