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狛江のブルワリーがラガービール「宴結」 多くの市民と9カ月かけ商品化

「籠屋ブルワリー」の新商品ラガービール「宴結」

「籠屋ブルワリー」の新商品ラガービール「宴結」

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 狛江初のクラフトビール醸造所「籠屋ブルワリー」(狛江市駒井町3、TEL 03-3480-8931)が9月6日、新商品のクラフトラガービール「宴結(えんむすび)」を発売する。

籠屋ブルワリー「狛江ラガープロジェクト」リーダーの秋元亮二さん

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 1902(明治35)年創業の酒販店「籠屋秋元商店」が2017(平成29)年に新設した「籠屋ブルワリー」。狛江初のクラフトビール醸造所として8年目を迎え、「狛江の魅力や思いを詰め込んだ、シンボルとなるようなビールを造りたい」と昨年12月に「狛江ビールプロジェクト」を立ち上げた。「飲みやすく最も多く飲まれているが個性が出しにくく、クラフトビールでは少数派」というラガービールに挑戦し、多くの市民が関わる新商品「宴結」を開発した。

 最初の取り組みは商品名の公募。100件以上の応募があり、多くの人が集まる「宴」を通して、人と人を「結」ぶとの思いを込め、「宴結(えんむすび)」に決定した。缶ラベルのデザインも募集し、75点の作品が寄せられた。「宴結缶ラベルデザイン選挙」と題して投票を呼びかけ、約3000票が集まり、狛江を象徴する風景である多摩川、土手、五本松、多摩水道橋、小田急線の夕暮れをモチーフにした作品が選ばれた。作者は地元高校出身のデザイナーで、「高校時代の部活動の厳しいトレーニング中に見た思い出の風景だった」という。

 試飲会も開き、客の好みを参考に味や香りを調整し、「狛江のみんなのビール」を完成。6月には狛江駅前で「狛江ラガープロジェクト完成披露フェスティバル」を開催。新商品を含めたクラフトビールの販売、開発やデザイン秘話のトーク、バンド生演奏などを行い、途中でビールが品切れになるほど、予想を上回る数の来場者があった。

 完成した缶ビール(550円)は籠屋系列店で販売するほか、取り扱い酒販店も順次拡大する予定。系列店の「籠屋ビールスタンド」(狛江市東和泉3)と各支店では、生ビールも提供する。

 プロジェクトリーダーの秋元亮二さんは「1万人に関わってもらえる商品を目指していたが、応募、投票、イベントと、多くの人に関わってもらい、目標を達成できたと思う。新商品は、特に人と人を結ぶ場で楽しんでもらえれば」と話す。

 籠屋秋元商店本店の営業時間は10時~19時。月曜定休。

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