
中秋の名月を前にした10月3日~5日、府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)プラネタリウムで「特別投映 中秋の名月」が行われる。
天文展示コーナーで2025年3月31日まで展示中のSORA-Q実物大モデル
「中秋の名月」は太陰太陽暦(いわゆる旧暦)8月15日の夜に昇る月のことで、今年は10月6日に当たる。一般的に「中秋の名月は満月」と思われがちだが、必ずしも一致するとは限らない。今年は7日が満月で、中秋の名月と1日ずれる。ずれる理由について、プラネタリウムを使って分かりやすく解説。番組では「中秋」の意味や月見の風習についても紹介する。
番組終了後、観覧者の中から抽選で10人が月面探査機ロボットSORA-Q(ソラキュー)の実物大モデルを操作できる。SORA-QはJAXAと民間企業・大学が共同開発した超小型月面探査ロボットで、日本初の月面軟着陸と史上初のピンポイント着陸に成功した小型月着陸実証機SLIM(スリム)に搭載された。球体から変形して走行する独自機構が特徴で、月面の写真やデータを地球へ送信した。同館は「SORA-Q Thank you アンバサダー企画」に参加し、日本の月面探査を応援している。
解説員の村井さんは「月は昔から身近な存在で暮らしの中に息づいてきた。近年は月の探査が積極的に行われさまざまな発見もある。そんな月について、文化と科学の両面から紹介する」と話す。「番組で学んだことを思い出しながら月を眺めれば、中秋の名月も一層深く味わえるのでは」とも。
特別投映の時間は各日15時30分~(約45分間)。料金は、大人=600円、中学生以下=300円、4歳未満無料。チケットは専用サイトで販売。当日券は9時から館内で販売する。博物館入場料(300円ほか)が別途必要。
10月5日には望遠鏡で月や星を見る星空観望会「一足先にお月見をしよう!」も予定する。開催時間は19時30分~21時。料金は、大人=300円、中学生以下=150円、4歳未満無料(中学生以下は保護者同伴)。定員は先着120人。希望者は電話で申し込む。